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よぉわからん。 ページ30

志麻side


志麻「お前……」



ニンゲンの王子とやらと一緒にやってきたチッコイ女

ヒトの形をしてるけど、こいつは……


首にあてていた手がするりと落ちる

お互いに目を見開いたまま見つめ合う俺とそいつ

あ、やっぱり……




「ま……しぃ……?」


志麻「96猫……お前、いままで……」



どこいたんだよ。そう聞くと曖昧な返事を返す96猫

視線まで彷徨わせて……なに隠してるんや……


数十年前、いや、もしかしたらもっと前

こいつは忽然と消えた。

当時、東方にいた俺は、それはもう探し回った

使える手段はすべて使った

そのなかには勿論、大魔王も入っている


東方をくまなく探し回った頃出会ったヤバい奴


それが初対面での感想だ

人型だったけど、とんでもない魔力を持っていて即座に敵わないと察した

俺の第二の人生もここまでか、死ぬのはいたい、いやだ

そんなことが頭を巡ったもんだ


だけど、大魔王は予想外のことに俺を勧誘した

自分の元で働かないか、と

働くことになれば西方へ行くことになるがいいか、と

なんで俺が目に留まったのかわからない

わからないけど、これ以上ない機会だと思った

俺には西方に渡る力はない

だから、俺は、利用した

西方を統べていた大魔王を。




96猫「ごめ……勝手にいなくなって……その、間違えて船に乗っちゃって」


志麻「……は?」


96猫「いや、良さげな日向で昼寝してたら出航してて……そのままこっちに……」


志麻「………あほなん?」


96猫「いやぁ……ほんとにお騒がせしたみたいで……あはは」


志麻「なんやねん…ほんま……」



昔からこの猫は……



志麻「まぁ、無事ならよかったわ」


96猫「………うん。ごめん」



センラ「感動の再会のとこ申し訳ないですけど、魔王の面前ですよ」



自重してください。なんて、何をイラついてんねんセンラは…

王子は魔王とは違いました→←あざといナチュパス



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三歩止 - しずかさん» ありがとうございます!嬉しいです!もうすぐ続編に行くので読んで下さると光栄です! (2019年8月28日 22時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
しずか - このお話、私のタイプどストライクです!!魔王の性格とか私の求めていたものです!!愛読させていただきます。 (2019年8月23日 17時) (レス) id: ef7732b81a (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - フランさん» そう言って貰えると嬉しいです!新作は特に言うこともなかったので1番最後に付け足してみました……! (2019年7月15日 19時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - さくさん» ありがとうございます!時間見つけ次第更新していきたいと思います! (2019年7月15日 19時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - この作品面白くて凄く好きです……!後新作の報告とかを1ページ使わずに下にちょこんと乗せている所も好きです() (2019年7月12日 0時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:武蔵野 三歩止(ムサシノ ミホト) | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年2月27日 18時

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