あざといナチュパス ページ29
まふまふside
王子が来た、と部屋に入ってきたのは。
上質な服を着ていたのは。
紛れも無い、
町でよく遊んでいた天月くんだった
坂田が声を出すよりも早く
僕は彼と目があっていた
身なりも髪型も全然違う
だけど、その真っ直ぐで純粋な瞳を
見間違えることはない
あまりに予想外の出来事に坂田は勿論、
そらるさんもうらたさんも口を開けていた
だって僕たちの知ってる天月くんは、
僕たちと同じ町に住む、1人の青年だったから
まさか王子だなんて……
そらる「ほんとに……天月?そっくりなだけ……とか……」
うらた「や、でも、天月だよ」
そんな会話を繰り返す僕等
それに対し天月くんは数回パクパクと口を動かして、
恐る恐るというふうに声を発した
天月「ずっと……ずっと探してたんだよ……!急にいなくなっちゃったから……!!心配でッ!」
まふまふ「あまちゃん……」
天月「よかったぁ!生きてた……!生きてたよッ!」
そらる「え?俺ら死んだことになってたの?」
うらた「そらるさん。シーッ。今いいところだから」
あまちゃん曰く、
ある日を境に僕たち四人の姿を見なくなり、
町の人に聞いたところで当然行方も分からず、
なにかあったのではないかと探してくれていたそうだ。
天月「最近は不自然に建物が倒壊するし、王都にも魔物が現れるし、進軍してきたって噂もあったし……もしかしたらって不安で……」
余程心配かけていたのか、瞳を潤ませるあまちゃん
本当にいい友人をもったよ……
そして、ごめん。
それ全部、犯人魔王だわ。
更には僕等も少なからずかかわってる……
ちらりとAちゃんを見ると
サッと視線を逸らされた
天月「本当に無事でよかった!でもなんでみんな此処にいるの?」
まふまふ「あ、えっと……ね……」
そらる「いろいろあった」
坂田「天月!あとで探検しよな!!」
うらた「坂田。会話のキャッチボールぐらい…」
天月「うん?え、魔王倒しにきて、みかんたべて仲良くなっちゃって、一緒に王都まで来てじいちゃんにあったの??」
まふまふ「………え、うん、まぁ、そうなんだけど……」
うらた「なんで知ってんだ……」
そらる「こわ……」
坂田「え、もしかして何も言わずにいなくなったこと根に持って……」
天月「えへっ」
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三歩止 - しずかさん» ありがとうございます!嬉しいです!もうすぐ続編に行くので読んで下さると光栄です! (2019年8月28日 22時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
しずか - このお話、私のタイプどストライクです!!魔王の性格とか私の求めていたものです!!愛読させていただきます。 (2019年8月23日 17時) (レス) id: ef7732b81a (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - フランさん» そう言って貰えると嬉しいです!新作は特に言うこともなかったので1番最後に付け足してみました……! (2019年7月15日 19時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - さくさん» ありがとうございます!時間見つけ次第更新していきたいと思います! (2019年7月15日 19時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - この作品面白くて凄く好きです……!後新作の報告とかを1ページ使わずに下にちょこんと乗せている所も好きです() (2019年7月12日 0時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:武蔵野 三歩止(ムサシノ ミホト) | 作者ホームページ:なし
作成日時:2019年2月27日 18時