みんな過保護 ページ20
坂田side
扉の向こうでされていた会話が途絶えた
どうやらとうとう大魔王がやってくるらしい
消し炭とか聞こえたけど、空耳だよね？
俺らここでゲームオーバーなんてことないよね？
不安が残るけど、やっぱり好奇心が勝ってしまう
首を伸ばして扉を見た
いつになく重々しく開く扉
規格外の大きさの扉は、めいいっぱいに開かれた
俺らが入ってきたときはあそこまで開かれなかった
ということは、この城の扉があほみたいにでかいのは大魔王仕様ってことか
これは楽しみや……
本で読んだ魔王に近いかもしれない
胸を躍らせる俺の頭には、さっきの会話なんて忘れていた
luz「おまたせ〜」
そういいながらこちらにやってくるluzくん
彼の後ろにはnqrseくんもいる
大魔王の姿は……見えない
うらた「……まじかよ」
そらる「……うわぁ」
まふまふ「………」
うらたさんのほうを見てみると
口を開けて上を見上げていた
ほかの二人もそうだ
なにかあるのだろうか
そう思い、俺も上を見上げる
坂田「……え？」
見上げた先にあったのは
いや、目が合ったのは、Aちゃんよりも紅い双眼
影っていて顔は見えないが、シルエットから立派な角があることがうかがえる
口を開けたまま徐々に視線を落とす
さっきは気づかなかったが、よく見ると体があった
漆黒というにふさわしいほど黒い服を着ている
てっきり暗闇かと思ってたんだけど……
「娘が世話になっているようだな」
はるか上から降ってきた低い声
これが大魔王……
あまりにも禍々しい雰囲気に息をすることも忘れていた
「ぬ……言葉が通じないのか？いつも来るやつとは問題ないのだが……」
センラ「いやいや。通じますよ。ただ威圧のしすぎといいますか……」
志麻「警戒しすぎだろ……俺らついてるし、変なことさせんよ？」
「や、べ、別に、警戒とかしてないし？やだなぁ志麻くん。変なことって……Aちゃんまだ子供だし……」
A「はぁ？誰が子供だって？もう180よ！180！！子供じゃないの！」
志麻「いや、まだガキだろ。ガキ。おとなしく俺らに守られてろ」
A「志麻さんいつもそういうじゃん！なんなの？そんなに私は頼りない！？」
ムッと頬を膨らませてそういうAちゃん
それに対して回りの魔物は優しく笑うだけだ
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三歩止 - しずかさん» ありがとうございます！嬉しいです！もうすぐ続編に行くので読んで下さると光栄です！ (2019年8月28日 22時) (
レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
しずか - このお話、私のタイプどストライクです!!魔王の性格とか私の求めていたものです!!愛読させていただきます。 (2019年8月23日 17時) (レス) id: ef7732b81a (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - フランさん» そう言って貰えると嬉しいです！新作は特に言うこともなかったので1番最後に付け足してみました……！ (2019年7月15日 19時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - さくさん» ありがとうございます！時間見つけ次第更新していきたいと思います！ (2019年7月15日 19時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - この作品面白くて凄く好きです……！後新作の報告とかを1ページ使わずに下にちょこんと乗せている所も好きです() (2019年7月12日 0時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：武蔵野 三歩止（ﾑｻｼﾉ ﾐﾎﾄ） | 作者ホームページ：なし
作成日時：2019年2月27日 18時
