浅沼家の日常5

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貴方side

【孤独の月】の初顔合わせの日


『久本さん、声優の玉城Aと申します！今回はよろしくお願いします！』


久本雅美「あらぁ、ご丁寧にありがと〜。こちらこそよろしく〜！」


久本さんは小さい頃からから大好きな人


面白くてメリハリのある演技は贔屓目なしでも本当にすごいと思う


久「そう言えば浅沼くんにはもう会った？」


『いえ、これから挨拶に行こうと思っていたんです』


久「そっか、じゃあ呼んであげる！浅沼くん！」


浅「なんですか？」


久「この子は声優の玉城Aちゃん！監督に大抜擢された子よ！」


『どうもはじめまして。よろしくお願いします』


浅「こちらこそ、お願いします」


久「(この二人絶対にお似合い！よし、私がくっつけてやろうっと！！)」


晋さんと初めて会った時の印象は【真面目そうな人】


それだけだった



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浅沼side


初顔合わせで初めて会った彼女はまだあどけない雰囲気をしていた


それでも役に入ると表情は一変する


まるで俺が思い描いていた朱鶯が目の前にいるかのようだった


浅「(これで大学生だもんなぁ.....絶対彼氏とかいるだろ...









って何考えてんの俺！？)」


監督「やっぱりAで正解だったなぁ！なぁ、浅沼！」


浅「え？っ、はい、そうですね。すごい演技力です」


監督「よーし、じゃあここら辺で休憩するか！」


役者達「はーい」


『あの浅沼さん！少しお聞きしたいことがあるんですけど...』


浅「ああ、はい。なんですか？」


『ここのセリフにある＿＿＿＿＿＿＿＿』


少しでも役に入り込もうとする彼女はこの場の誰よりも美しくて、かっこよかった



そして最近では目が合うだけでなんだか嬉しい気持ちになるし、彼女が他の男の人と話していると焦る気持ちが出てくる



浅「(もしかして俺って____________)」

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