浅沼家の日常5

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貴方side


ついにその時がやってきた


『っ！...し、晋さん...』


浅「どうした？」


『来たかもっ...』


浅「！分かった！」


荷物を部屋に取りに行く晋さんと入れ替わりで部屋に入ってくるお母さん


貴母「ここからが長いわよ。大丈夫。みんないるからね」


『うん...』


最初の方は間隔が長くあまり痛まなかったが、だんだんと感覚が短くなってきた


貴母「晋太郎くんそろそろかもしれないわ」


浅「分かりました！」


貴父「いつでも行けるぞ！」


先に連絡を入れていたらしく直ぐに車を回したお父さん


そこに荷物を持って乗り込む


車に乗っている間も晋さんは手を握ってくれていた


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病院に着くと直ぐに検査をして入院する部屋に通された


どうやら子宮が開ききるには数時間かかるらしい


時間とともに痛むお腹


だんだんと口数が少なくなっていくのが分かる


そんな中マッサージをしてくれたり、水を持ってきてくれる晋さん


親戚達に連絡を入れてくれるお父さんとお母さん


不安だが、心強くもあった


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あれから何時間経ったのかは分からないがとうとう破水し分娩室に移動することになった


さっきの痛みが痒く感じるぐらい痛むお腹


分娩台に乗ると直ぐにお医者さんと助産師が動き出した


助産師「はい、旦那さんの手握って〜


いきんで！」


『んんんんんんんんっ！！！』


助産師「いいよ〜！はい、もう1回！」


晋さんの手を強く握っていきむ


晋さんも握り返してくれることに酷く安心した


正直痛みでどうにかなりそうだった


浅「双子も頑張ってるぞ！」


『っはぁっっっっ！！』


助産師「1人目産まれたよ〜！お兄ちゃんだね〜！」


ようやく1人目が産まれた


すると直ぐに


助産師「2人目も頭出てるからね〜」


浅「もうひと踏ん張りだ！」


『っんんんんんっっっっ！』


助産師「はい、おめでとう〜！双子の男の子です」


助産師さんが双子を胸元に置いてくれる


小さいけれど温かくて元気に泣く双子の男の子


『っ産まれたっ...男の子だよっ...晋さん！』


浅「そうだな、ありがとう...ありがとうA」


涙があふれる


晋さんも涙目だった

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