浅沼家の日常7

新婚旅行 ページ2

浅沼side

【結婚したての頃】

義母「Aちゃんももう5ヶ月かぁ。早いものね」


義姉「そうねぇ、5ヶ月後には産まれてるのかぁ…。あっ、そういえば晋太郎、あんた新婚旅行はどうするのよ？」


突然姉に言われたこの一言


浅「…そういえば考えてなかったかも」


義姉「もう！忙しいのは分かるけどちょっとは考えておきなさいよ！産まれたら行く暇なんて無いに等しいんだからね！」


新婚旅行かぁ。Aの妊娠が直ぐにわかったから頭から完全に抜けていた


産まれたら行く暇無いし…だからといって今行っても負担がかかるだろうし…


どうしようかなぁ…


『お風呂いただきました〜。…3人で難しい顔して、何かあったんですか？』


義母「それがね、晋太郎ったら新婚旅行の事をすっかり忘れてたみたいで…Aちゃんも楽しみにしてたでしょう？」


『新婚旅行？いえ、そこまで急いで行く必要も無いでしょうし、晋さんも仕事がありますから…』


義姉「Aちゃん、晋太郎と2人っきりになれる最後のチャンスなのよ？行きたい場所に行かなきゃ！もちろん体調に気をつけながらになっちゃうけどね」


Aに負担がかからなくて、かつ仕事にも差し支えない場所…


あ、あるじゃん


浅「そうだ、京都いこう」


『え？京都？』


浅「京都！A、行きたいって言ってたし国内なら安心だろ？だったら京都がいいと思うんだけど」


義姉「いいじゃない。今の時期ならそこまで暑くないだろうし、もしもの事があっても安心だわ」



『京都…かぁ』


浅「やっぱり新婚旅行は外国とかがいい？」


『違うの、嬉しくて。…ちょっと前に呟いてたことも覚えててくれたんだなぁって』


嬉しそうに頬を染めるA


可愛すぎな


浅「よし！じゃあ京都に決まり！いつ頃行けそうか予定聞かせてね」


『うんっ。何がなんでも休みをもぎ取ってくるわ！』

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