47 ページ47
.
永瀬くんも私の後をついてきて携帯と財布をポケットに突っ込んでいた
A「どこのスーパーが近い？」
廉「…スーパーなんて行かへんから分からんわ。
コンビニなら、」
A「わかったわかった！
調べるからちょっと待ってくれる？」
そう言って私はすぐに携帯で調べた
うちの家の近くのスーパーだと少し歩くよね
玲の家遊びに行った時に小さいけどちゃんと物が揃ってるスーパーがあったはず
あ、今日木曜日か！
野菜のセールの日かも？！
私はそんなことを調べながらぶつぶつ独り言を話す
永瀬くんはそんな私を何も言わずに見ていた
そして、
A「よし！決めた！スーパー行こう！」
そう言って部屋を出た
永瀬くんも私の後をついて出てきた
私たちはスーパーにやってきた
私はいつも通りカゴを取って中に入る
そして私は立ち止まって後ろにいる永瀬くんの方を見る
A「永瀬くんって何が食べたいとかないの？」
廉「…お願いしたら作ってくれるん？」
なんて遠慮しながら言うから
A「私が作れるものなら作るよ？
フレンチ料理！とか言われたら無理だけど」
なんて笑って言うと永瀬くんは黙り込んで、そしてぽろっとつぶやいた
廉「…オムライス」
小さな声で言って視線をそらす永瀬くん
そんな姿を少し可愛いと思った
A「オムライスね！」
そう言って私はカゴを持って野菜売り場に向かう
廉「作れるん…？」
A「オムライスっていうのは料理始める人が最初か2番くらいに挑戦する食べ物だよ？
短い時間で疲れちゃうし美味しいしお腹いっぱいになるし最高だよね」
何味にしようかなぁ、なんて思いながら探す
そんな私を永瀬くんは何も言わずに静かに見ていた
にんじんやお肉、玉ねぎどんどん入れていく
そのとき、
廉「オムライスの中のご飯にニンジン入れるん？」
そう言われて私は
A「え？うん！基本的にはそうだね」
そう答えると永瀬くんは、ふーんとだけ返した
,
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 110人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：T.che | 作成日時：2020年2月21日 1時
