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え、
嘘でしょ？
もう解き終わったの？！
この量を？！
教室を出て行こうとする永瀬くんに
A「ちょ、ちょっと待って！」
思わずそう声をかけ呼び止めた
永瀬くんは振り返って、なに？と言ってくる
A「ダメなことはわかってるの！でも答えだけでも教えてもらえないですか…？」
そうお願いしてみる
永瀬くんは
廉「無理。つかちゃんと解かな意味ないやろ」
永瀬くんってそういうところ真面目なの？
そう言って出て行こうとする永瀬くんに
A「待って！じゃ解き方教えて！
本当に解けないの！このままだと私ずっと帰れないよ」
そう言って両手を合わせて頭を下げる
そんな私を見て永瀬くんがため息をつく
廉「分かったから
やるなら早よ終わらせるで」
そう言って永瀬くんは戻ってきて自分の机にカバンを置いた
そして自分の椅子を私の椅子に寄せて座った
ち、近い
そんなことを思いながらも
早く終わらせなきゃ！
そう思って気合いを入れた
永瀬くんはとても説明がうまかった
数学が苦手な私でも分かりやすく説明してくれる
ただ、
廉「なんでやねん、あほか
そんなんしたら答え出えへんやろ」
たまに毒舌なのが気になるけど
でも今は永瀬くんにしか頼れない
そんなこと気にしてる場合ではない
私も真剣に話を聞きながら解いていく
永瀬くんは私が解いている時間も静かに見守ってくれていた
私はさっき教えてもらったことを使いながら考える
ん、、これって
A「ねぇ、これってさ…」
そう言って永瀬くんの方を見ると永瀬くんと目が合った
あまりにも近い距離でびっくりした
目がしっかり合ってるからそらすにもそらせなくなってしまった
A「あ、えっと…」
何聞こうとしてたっけ
そんなことを考えていると永瀬くんの顔がゆっくり近づいてくる
そして永瀬くんの鼻が私の鼻にコツンと当たった
私はその瞬間思わず後ろに引いた
そしてその勢いで椅子から落ちてしまった
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作者名：T.che | 作成日時：2020年2月21日 1時
