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それから一向に話し始めない彼女。
それをどうしたものか
さくら、咲子、絵美が顔を見合わせるが
状況が変わるわけでもなく…
「な、なんで、ここに来てくれたの?」
と咲子がどうにか話を始めようとする。
「私の書いた手紙、読んでくれたんだよね?」
「そうなの?」
という、さくらと絵美の問いかけにやっと頷いた。
Yes、Noで答える閉ざされた質問は答える。
だけど
「どうして誰とも関わらないの?」
という開かれた質問には答えない。
長い沈黙の中
(そんなに話したくないの?)
と思う絵美。
(やっぱり先輩がいると話しづらいかなぁ…)
と思う咲子。
(星空さんは何を考えているんだろう?)
と思うさくら。
それぞれの思う原点は同じでも
選択肢はバラバラ。
「か、帰ります…」
という彼女の言葉が発せられるまでは。
「え、帰っちゃうの!?」
さくらの声に耳を傾けず、
勢いよく部屋から出ていこうとしたとき
「きゃっ」
「うわっ」
たまたま部屋に入ってきた健水と彼女がぶつかった。

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