8 ページ10
翌日、彼女はいつも通り、
ギリギリで教室に入ってきて
全部の休み時間は教室にいなかった。
昨日のことがあり
さくらは声をかけられないまま
あっという間に1日が終わってしまった。
やっと声をかけようとしたとき
「星空さん、おる?」
と、1年の教室に現れた3年生。
「健水くん」
「おう、大弥。星空さんは?」
「彼女なら、そこに」
その声に彼女がビクッと反応した。
健水は彼女を見つけると
「大弥とさくらは先にいつものとこ行っといて」
「わかりました」
大弥はすぐに返事をすると
さくらの手を引いて教室を出ていった。
健水は彼女に歩み寄ると優しい声で
「声、かけても、大丈夫?」
と言った。
相変わらず、彼女は震えている。
彼女の様子を見て、健水は彼女のいるところから
一席空けて、誰のかわからない席に座った。
「これよりは近づかへん。
でも声の大きさの関係上、これ以上離れられへん。
それでも話すのは難しいか?」
変わらず優しい声に彼女は
「い、いえ…」
と小さな、小さな声で答えた。
「とりあえず座ろ?ちょっと話そうや」
彼女は健水の言う通り席に座った。
8人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
星空宇宙(プロフ) - すぐ帰るとことか同じ過ぎる (2020年12月5日 21時) (レス) id: 4c7289b17b (このIDを非表示/違反報告)
星空宇宙(プロフ) - 今の私の現実と同じすぎて奏音ちゃんの表現力に鳥肌たったしめっちゃ跳び跳ねてる! (2020年12月4日 19時) (レス) id: 4c7289b17b (このIDを非表示/違反報告)
星空宇宙(プロフ) - 奏音ちゃんありがと( *´艸) (2020年12月4日 19時) (レス) id: 4c7289b17b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ