51、王女視点 ページ1
女王になることが決まってすぐ
私は意識不明となり、7日間、眠り続けた。
ときどき戻る、かすかな意識の中で
健水が常に私の側にいたことに気づいた。
ずっと、ここにいて良いのかしら?
政務だってあるはずなのに。
全て弟たちに任せてるなんて言ったら
叱ってやるんだから。
でも…
健水「麗…」
健水に触れられると、とても心地良かった。
これほど安心することが他にあるかしら?
んー…今のところ無いわね。
これが私にとって、一番の幸せ。
とくに大きなことを終えた後の安らぎは
何にも変えられないわね。
さて、そろそろ目を覚まそうかしら。
さすがに、これ以上は寝ていられないし。
時々見た予知夢も気になるし。
そんなことよりも、
そろそろ健水をエオッドに帰さないとね。笑
麗「健、水…」
久しぶりに声を出すと思うようには出ないのね。
健水「麗、大丈夫か?
苦しいところとか無いか?」
麗「大丈夫…心配しすぎよ、健水…」
健水「ずっと起きひんかってんで?
心配するに決まってるやろ」
麗「ふふ…そうね、ごめんなさい…」
健水と少し話してから、医者が来て診察を受けた。
医者「今後は快方に向かうと思います。
よくぞ乗り越えました、麗王女様」
まだ王位に着く儀式を終えていないから
女王と呼ばれるのは、もう少し先。
まずは完全回復しなきゃ。
健水「ほんまに一安心やわ」
麗「それより健水、帰らなくて良いの?」
健水「大丈夫や。政務はここでもできるし」
麗「でも、ほとんど休めていないでしょう?
ずっと私の側にいたんだし」
健水「麗の側におる方が心が休まる」
麗「あんなに可愛い弟たちがいるのに?」
健水「それとこれとは話が別や」
麗「まぁ、都合がよろしいことで」
少し見つめ合ってから
どちらからともなく笑った。
自然と笑えるのは、健水だからかしら?
もし、そうだとしたら
私はどれだけ彼を愛してしまっているのかしら。
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空井 奏音(プロフ) - あるぱかさん» そう言っていただけて、本当に嬉しいです!ありがとうございます(^-^)また愛読していただけるように良い作品をアップできるように頑張ります! (2020年3月23日 9時) (レス) id: a2ac2c9dcc (このIDを非表示/違反報告)
あるぱか(プロフ) - 完結おめでとうございます!!ずっと愛読させていただいていたので、終わってしまうと思うと寂しいです…。本当に素敵な作品でした!!次作も楽しみにしています!!! (2020年3月23日 0時) (レス) id: f96fc9fa91 (このIDを非表示/違反報告)
空井 奏音(プロフ) - ガープ女子さん» 大変失礼致しました。きちんと外させていただきました。ご指摘ありがとうございます。 (2020年3月20日 22時) (レス) id: a2ac2c9dcc (このIDを非表示/違反報告)
ガープ女子(プロフ) - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい!! (2020年3月19日 22時) (レス) id: feca30ed8b (このIDを非表示/違反報告)
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