18話:カツアゲ…じゃなかった。 ページ18
『…私が男なれしていないので、離してくれると有難いです』
中「じゃぁ今慣れろ。そういう事だ」
『えぇ………はぁ…』
私は大きなため息をついて、手は動かさず窓の外を見た。
手を見ていたら変に意識してしまいそうで、視線を逸らした。
窓の外は海が写っていた。
何処までも広がるように見える海。
太陽の光に反射して、美しい海。
定期的に起きる大きな波。
とても神秘的な姿だった。
『おぉー』
思わず歓喜の声を漏らすと、隣はクスクス笑っていた。
目を向けると、此方を見て面白可笑しく笑っていた。
中「意外にっw…子供だなw」
『海ではしゃぐ大人だって、沢山居ます。子供じゃないです』
中「それは、済まなかったっ…」
中原さんは笑いながらそう言って来た。
ムカつきながらも、ドライブとして海を見つめた。
途中、信頼し過ぎて寝てしまったが仕方ない。
中「おーい、昼飯…って寝てんのか」
『…』
中「……男の前で寝て、ろくなことがねぇーぞーってな(笑)」
中原さんはそう言って、(悪戯のつもりで)Aの眼鏡を取った。
その瞬間目を丸くして、中原さんは固まった。
中(此奴…っ……美人だと思ったけどよォ……可愛いのかよ!)
__________________________
『…んっ?』
ふと、車が止まり目を開けた。
体を起こすと、この車はコンビニで止まっていた。
(寝て、しまった………)
中原さんは居なく、お店に行っているのだろう。
そして、少しすると帰って来た。
中「起きたのか」
『すみません…車に乗るのは基本的しないので…(歩くので…)』
中「いや、大丈夫だ。もう罰はしたからな」
『へ?』
中原さんはそう言って、私に暖かい珈琲を渡してきた。
私はキョトンとしながら受け取った。
中「そりゃそうだろ。人の車で寝るなんて……なぁ?」
『な、何したんですか?』
中「……秘密だ」
中原さんはそう言って、車を動かした。
『カツアゲ?(((ボソ』
中「ンなことしてねぇよ!」
『ヤンキーだと思っているので……あ、確かに触れられた様な跡はありませんね』
私は珈琲に口をつけ、貰った。
(んー、甘い。
ブラックじゃなかった……けど、ありがたい。)
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シグマざん(プロフ) - 朱鷺さん» こちらこそ、ありがとうございます (12月17日 16時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - かっ、神作をありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!✨ (12月17日 16時) (レス) @page46 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます!( * + ◇ +*)ガンバッタゾ(` ≡ △ ≡’)ワーイ (2021年1月24日 4時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴(プロフ) - やばいです毎回気持ち悪いぐらいニヤついて読んでますwwずっと応援シテマス(`≡△≡’)(なんかこの絵文字可愛くて気に入った) (2021年1月22日 23時) (レス) id: 877859fa3c (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます。なら、私はジャンプをしながら更新しましす(!?)お楽しみ下さい。 (2021年1月10日 18時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/
作成日時:2020年12月15日 3時