１２話：首吊りの誰かさん ページ12
そして、仕事場に持っていく事になった。
御母さんは優しく笑って許してくれた。
『ありがとうございます。寒がりが治らなくて…香りも無いし…』
「のんびり仕事をしてね」
『はい、何か頼み事があれば言ってください。御母さん』
すると、今日は珍しく御父さんが帰って来た。
御父さんは私を見ると頬を緩まして頭を撫でて下さった。
「楽しくやっているか？」
『はい、とても楽しいです。』
「そっか！それは嬉しいな！」
御父さんは漁師さんらしい。
魚の種類勝負で負け、解剖は五分五分とちょっと悔しい思い出もある。
御父さん奥に行ってしまった。
その後を私は頭を下げた。
「あら、良いのが取れたみたいね」
『そうなんですか？』
「随分気分が良いからよ…ふふっ…」
御母さんは楽しそうにそう言った。
するとお客さんが入ってきた。
私はすぐさま対応し、待たせること無く完璧に終わらせることが出来た。
他にもお花の水やりや、花の向きを変えたりと好きなようにして良いよと言われている。
だから私は好きなようにしている。
黄色い花を西
翠色の花を南
蒼色の花を東
紅色の花を北
と風水を意識して移動した。
そして5月に向けて薔薇やアヤメの花を表で準備している時だった。
ふと近くで男性がロープを持って、木を見つめていた。
『……？』
「＿＿！＿＿＿…＿＿？」
男性は木に向かって話し掛けているように見えた。
私は少しだけ視界に入れながらも、花を用意していた。
薔薇の花は気を付けて飾らなければならない。
針が他の茎に当たれば、それは傷ついてしまった不良品だから。
大切に繊細に丁寧に扱わなければならない。
そして、10分ほどして木に話しかけていた(？)男性を見た。
……男性は首を吊っていた。
『は＿＿…っ！』
私は表から離れ、その男性の近くに行った。
そしてﾎﾟｹｯﾄから
男性は気絶している様で、目を閉じていた。
『中々のイケメン顔だね。誰かさん』
「…」
私は彼を何とか引きずりながら中に入れ、ソファに寝かせた。
ベットはもっと奥にしかない。
…でも御父さんも御母さんも居る為、使えない。
しかも、この人大きいから運ぶのに大変…
私は中原さんから貰ったひざ掛けを、彼の布団代わりにして被せた。
そして仕事に戻った。
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シグマざん(プロフ) - 朱鷺さん» こちらこそ、ありがとうございます (12月17日 16時) (
レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - かっ、神作をありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!✨ (12月17日 16時) (レス) @page46 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます！( * + ◇ +*)ｶﾞﾝﾊﾞｯﾀｿﾞ(` ≡ △ ≡’)ﾜｰｲ (2021年1月24日 4時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴(プロフ) - やばいです毎回気持ち悪いぐらいニヤついて読んでますwwずっと応援ｼﾃﾏｽ(`≡△≡’)（なんかこの絵文字可愛くて気に入った） (2021年1月22日 23時) (レス) id: 877859fa3c (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます。なら、私はジャンプをしながら更新しましす(！？)お楽しみ下さい。 (2021年1月10日 18時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シグマ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/
作成日時：2020年12月15日 3時
