推しが死んだので1週間部屋に引きこもりました。すると好かれました。【文スト】 (ページ3)

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そして、私は兄と家を出た。
買い物だ。

勿論断った。

『嫌です』
中「良いじゃねぇか…お兄ちゃん寂しかったんだぜ？」
『知らねぇし……うをぉ！？』

結局、強引突破で連れていかれた。
そして街を歩いた。

デブだった時の恐怖があり、人は避けたかった。
が兄は私の心情が分からない為、堂々と街を歩いていた。

「…美人さんだわ…」
「えー、カレカノ？可愛いくね？あの子」

『人の目線が…イテェ…』
中「……店内行くぞ」
『ｲﾃﾞﾃﾞﾃﾞ…引っ張んな！』

周りがコソコソ此方を見て話していた。
私が太ってデブとでもいいたいんか、ひゃー、人って怖い。

…………
……
…

そして店内に入った。
兄はメモ用紙を出して、1つずつ店内を歩いた。
私は後を付いて行った。

『あ、蜜柑』
中「ん？」

ふと、そう声を出すと兄は此方を向いた。
そして1袋買い物カゴに入れた。

中「後で食べような」
『うん！ありがとう』ﾆｺｯ
中「！…おぉ…」

好きな物が食べられると分かり私はテンションが上がった。

子供っぽい？
そうさ、子供さ！←チガウ

すると、ふと兄が顔を歪め私の手を握って引っ張ってきた。
私は予想していなかった為、簡単にフラついた。

『ちょ、何？』
中「静かにしろ！太宰が居る」
『ｹﾞｴｯ…何で此処に……』

太宰。
私が1番嫌う人物だ。
すーぐ人の事を揶揄う。私も揶揄われた。
寄りにもよってあの体型についてだ。

「あれー？中也じゃん！」

ふと、背後からそんな声が聞こえた。
私と兄はすぐ後ろを振り返った。

中「糞太宰、どうしてここに居る」
太「それは私が聞きたいのだよ…と言うか」

太宰はそう言って私を見てきた。
私は数歩下がった。

(ヤバい…揶揄われる)

太「こっっんっな可愛い子が居たなんて！
どーして教えてくれなかったのかい？中也！！」
『「は？」』