11kg ページ13
そして兄にラインを送り、太宰について行った。
(抗ったら、弄られそう……)
太「Aちゃんは、やっぱりポートマフィアに所属するのかい?」
『どうしてですか?』
太「だって、中也がポートマフィアに所属してるからさ」
『……』
話ながら太宰はそう言ってきた。
私は『うーん…』と悩んだ。
『別に…何も考えてないです』
太「??」
太宰は目を丸くした。
予想と違ったのかな…?
『兄と同じでもいいし、違ってもいい。
どーせ、兄と同じ力だから。だって、彼が居るし』
太「味感君の事かい?」
『うん…姿を出しているときは結構体力が食って、寝ちゃったり気絶したりしちゃうんだけど…
本当の姿になると、滅茶苦茶強いんだよ』
私はそういった。
太宰は興味深そうに「へー」と声を出していた。
すると、こちらにボールが転がってきた。
「すみませーん。此方に蹴ってください!」
『おう!』
私はボールを蹴り、少年等の方に蹴った。
ボールは真っ直ぐ少年の方に向かった。
(運動能力も兄譲りか……)
そこの公園を覗くと、沢山の人が居た。
私の頬は緩んだ。
太「どうしたんだい?」
『……別に、この人達は明るい世界に居るんだなぁーってね』
太「…」
私が数歩歩きだすと、女の子の泣き声が聞こえた。
「私のハンカチ!」
「ニャー」
女の子は木に登った猫にハンカチを取られていた。
私はそちらに向かった。
太「Aちゃん!?」
『先に探偵社に向かってください。お手洗いです』
太「………」
そして女の子の前に行き、話を聞き、木に登った。
「私の…ママから貰った…ハンカチがっ」
『大丈夫だよ…おねぇさんがとってくるから』
数回なでると女の子は泣くのをやめた。
私は木に登った。
木の枝が腕に当たり、少し血が出た。
『猫ちゃん…おいで
何もしないよ』
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/
作成日時:2020年10月14日 14時