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『えへへ、えへへ…面白い人達だったぁ』
「そうか」
現在、羅生門を連れてエレベーターに乗った。
紙食べ放題はシュレッダーが治り、僕が連れ去った事により終わった。
゙お腹空いだとは言わなくなったので、マシにはなったのだろう。
(異能力もお腹が空くのか…)
「…」
『わー、高い…』
外が見えるエレベーター。
羅生門は上がっていくエレベーターの外を見て目を輝かせていた。
そんな目は純粋な視線だった。
(…僕の異能力はこんなのか)
どこか己に嫌気がさした。
何故か分からない。
だが、僕の異能力はそんなに……
『ご主人様』
「…」
『もうすぐ着くよ?』
そう言われて顔を上げると最上階はすぐそばだった。
羅生門はガラスから手を離し、慣れたように僕の隣に来た。
「…行くぞ」
『うん!』
エレベーターの音が鳴ると共に開く扉を抜けて奥へと歩き出した。
足音を立てても鳴らないフワフワな赤い絨毯の奥へと。
___
__
_
ノックをして中から声が聞こえるまで待つ。
声が聞こえると、扉を開けて中を見た。
「やぁ、芥川くん。どうしたのだい?」
目の前にはポートマフィアの首領。
森鴎外が椅子に座ってこちらを見た。
すると、僕の後ろに隠れていた小娘がピョンと顔を出した。
『こんにちは!首領!』
「!?」
首領は驚いた顔をして、小娘を見た。
僕達は中に入ると、ドアが締まり、小娘は部屋を見回して楽しそうにしていた。
「あ、芥川くん?その…女の子は?」
首領は気になるようで、視線はずっと羅生門に向いた。
僕は名を呼ぶと隣に来て、隣で立った。
「僕の異能力です」
「え」
『羅生門です!』
「え」
しばらくの間、首領は絶句した。
でも、飲み込んだのか苦笑いして「何となくわかったよ」と首領はそう言った。
「何故か異能力と分離しました。
なので、今夜の仕事は遂行できません」
そう言うと、首領は分かっていたかのように眉を寄せていた。
すると羅生門がバッ!とこちらを向いてきた。。
『え、私が守るよ!』
「黙れ。小娘にできる仕事では無い」
『…』
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シグマ(プロフ) - ペネロッペさん» 閲覧ありがとうございます!はい、少し更新停止です。大体半分くらい書けたので少し物語の整理をしてからまた書き進めたいな…と!ゆっくりになりますがよろしくお願いします! (2022年11月2日 4時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - サキさん» すみませんっ!気づかなくて返信遅れました。うふふ、どうなるかはこれからお楽しみ下さい。いつもありがとうございます! (2022年11月2日 4時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
ペネロッペ(プロフ) - こ…更新停止ですか……? (2022年11月1日 12時) (レス) @page27 id: 4e7520e5da (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 来るなと拒絶して捨てるのはいいけど乱歩さんの話聞いてた芥川君とツッコミたいですね愛してあげて抱きしめないと無理と言われてたのに太宰さんや森さんに叱られかねん対応ですね (2022年10月25日 8時) (レス) id: 4d7646cafb (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - サキさん» えへへ、ありがとうございます!凄く嬉しいッです!それに2回もコメントありがとう! (2022年10月15日 6時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp//
作成日時:2022年9月24日 22時