共犯者になって3 【完結】Daiki・Ryosuke

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表情を変えずに、ポツンとソファに座っている大貴が、口を開いた




大貴「そんなに好きなの？


なんだよ…浮気じゃないじゃん」





そう言って、悲しそうに宙を見上げる






A「…ごめんなさい

ちゃんとに、結婚すること、考えてみたんだけど


今のこんな私が、大貴を幸せにしてあげられるかなって…



…やっぱりこんな気持ちで、結婚できない」






伝わるか伝わらないか、分からないけど

昨日考えた定型文みたいのじゃ、大貴に失礼だと思って


ちゃんとに伝わるか分からないけど

今、私が言える言葉をかき集めて、精一杯返した






大貴「…自信、あったんだけどなー


ほんと、ショックだわ、、



…もう本当に俺たち





終わりなんだな」







そう言いながら、大貴は私に不自然に背を向けた






きっと、泣いてるのかな

声を殺して、泣いているのかな





A「本当にごめんなさい

今までありがとう。大切にしてくれて…


本当に楽しかったよ…」






私の自己満足なのは分かっているけど

ごめんねって言葉より、ありがとうで締めくくりたかった









大貴「…ん、俺の方こそ、、


でも、ちょっとでも上手く行かなかったら





すぐ迎えに行くから、、覚えてて」






大貴のその震えた言葉は、きっと一生忘れられないだろう…


だから絶対に、幸せにならないといけないんだなって、背中を押された気持ちになった






A「ありがとう

本当にありがとう、大貴」





大貴「うん、、じゃあ」



そう言うと、大貴は荷物を持って出て行った






ありがとう

振り返らずに、行ってくれて

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