【l.u z】吐息王子と一緒に【歌い手男主】

29やけど ページ30

Aside


「んータオル？」

「濡れタオル？」

こうがタオルを取ってきて、濡らしておでこに当てられる。

「ひゃー気持ちいい」

「たんこぶになるんかな」

「恥ずかしいな。外出るとき前髪下ろさんと…」

メガネしてマスクして前髪下ろしてるとか怪しいなあ

「家では前髪上げといてな？」

「なんで？」

「あ〜えっと、あれやん？たんこぶ風通し悪いと治り遅くなりそうで…」

「そうなん？」

残るのは嫌だから、そうしとこ。

「ご飯食べよ！冷めちゃう」

「よっしゃー食べる！」

2人でテーブルを囲み、手を合わせる。

「「いただきます！」」

「ふぅのご飯は美味しいなあ」

パクパクと美味しそうにお箸を進めるこう。
作り甲斐があって嬉しい。

「またそんな量なん？おっきくなれんよ？」

「いやもうおっきくなる必要ないんやけど」

俺はそんなに食べない派なので量はこうのが多い。残さないで食べてくれるから助かるし。

というか、これ以上大きくなったら服選べなくなるし、何より電車のドアにぶち当たるやん？！

あれ地味に痛い。

しかもめちゃくちゃ恥ずかしい。

「これ美味しいから、ほら、あーん…」

「あー…ﾑｸﾞ我ながら上手くできとる！」

Gさんに教わるようになってから、順調に上達しててモチベーション上がるなあ。
またお邪魔させてもらお！

＊

「「ごちそうさまでした！」」

「洗うのは俺がする！」

「ありがとー、俺はお風呂の用意してくる」

結城家は家事分担制です。

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