ムラサキ__《N.Ren》 (ページ1)

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ムラサキ__１ページ1

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最近、生きていて特別楽しいことがない。
毎日毎日同じことの繰り返し、とにかく退屈だった。

今日も、つまらない。
昨日も、つまらなかった。
きっと、明日もつまらない。
毎日毎日、つまらない。

唯一そんな俺を退屈させないのは、学校の屋上に寝転がって空を見ることだった。

空を見ていると、汚れた自分の心が洗われるような気がしたから。

時間によって、季節によって、天気によって、
空の見え方は全然違って、全く同じ顔が無くて、
そこがまた、神秘的で好きだった。

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今日もいつものように、屋上の高いステージみたいなところによじ登って、俺は寝転がっていた。

ここは俺の特等席。
昼休みでも誰も来たりしない。

目をつぶって、うとうとしていたその時だった。

突然、ドサッ、と音がして
俺の体に重みがかかった。

あまりに突然の出来事に寝かかっていた俺の目が覚める。

見ると俺の上に、女の子が覆いかぶさっていた。

「……いったたた……ってうわあぁ！？ご、ごめんなさい！！！！」

慌てて俺の上から降りる女の子。

____それが、Aとの出逢いだった