【ヒロアカ】君に触れたい。【心操人使】

小学生時代　（３９）　心操side ページ41

もっとも恐れていた時間、それは消灯時間後の恋バナタイムだった。





そしてその時を迎えた今、横で自分は関係ないと狸寝入りを決め込んだ颯太が羨ましい。






俺のことだけは絶対に逃さない、という剣幕で涼たちが凄みを効かせている。



点呼に来た先生にはバレバレの嘘をつき、布団に入って寝たふりをした。




一応去って行ったのを確認すると皆猛獣の様にギラリと光る目を俺に向けてくる。





「単刀直入に言うが、心操。お前、Aが好きだろ」








隠すつもりも、必要もない。








「そうだ」









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「いい加減、諦めろ。どっからどう見たってお前に勝ち目は無い。Aはお前に振り向きはしないよ」









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見れば分かることではあったし、そんなの自覚している。






それなのに、実際他人の口から言われるとどうしても









認めたくない。









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それでもきっと、いつかは俺のことを見てくれんだよって、掴みかかりたくなる。









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そんなこと起こるわけないって、どうしてお前らに分かるんだ？







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どうしてAさんが俺のことなんか見てくれないって言いきれるんだ。








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「……Aさんのことを諦めるつもりは無い。何度、何をいわれようと諦めない。……お前が諦めろよ」









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ついに静けさは、平和は、終わってしまうのだろうか。









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