迷い猫にはご注意を (Kei.I) ページ3
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会社帰り、急な土砂降りに早足でいつもの公園を目指す。
『けーちゃん、凍えてないといいけど。』
1か月前、たまたま通りかかった公園から小さな鳴き声が聞こえて、辺りを探すと茂みの中に置かれた小さなダンボールの中に、これまた小さな子猫を見つけた。
ふわふわの赤茶の毛並みに、大きな瞳。
一瞬でその愛くるしさに心を奪われたけど、あいにく私の住むマンションはペット禁止。
連れて帰れないのは心苦しいけど、せめてと思って持っていたタオルを箱の中に入れて、その日からせっせと餌を運んだ。
2週間程経つと、すっかり私に懐いてくれた。
体も一回り大きくなり、同時に腰のあたりの毛に白い模様が浮かび上がってきて、それが何となく｢K｣の形をしていたから、｢けーちゃん｣って呼ぶようになった。
すっかり情が移ってしまった為、ペット可のマンションを探そうと、不動産屋を覗いていた時に、突然雨が降り出した。
公園の中に入り、いつもの場所に一目散に向かうも、居るはずのダンボールの中には姿が無かった。
ダンボールの中に居てくれれば、雨は凌げるようにしてたのに、そこにいないとなれば余計心配で。
｢けーちゃーん｣って声をかけながら辺りを探すけど、それらしき姿はどこにもなく、鳴き声も聞こえない。
『もしかして、誰かに拾われてっちゃったかな…。』
でも、それなら安心か。
もう一度だけ、元の場所を確認しようと戻ってみると、ダンボールの中にはやっぱり居なくて、代わりにさっきはいなかった男の子が、近くのベンチに座っていた。
傘もささずに目を瞑って上を向き、雨に打たれてる姿は、どこか儚げで綺麗で…うっかり見とれてしまった。
ぼーっと眺めていると気配に気付いたのか、ぱっと目を開けてこちらを向いた。
『あ…あの、ごめんなさいっ。ここにいた子猫を探してて』
｢おねーさんっ！｣
『へ？』
｢おねーさんが探してるの、けーちゃんでしょ？｣
『え…なんで知ってるの？』
｢ふふ、俺もけいって言うの！｣
『いや、答えになってないし。』
慧｢んー…おねーさんがここでけーちゃんと遊んでるの、よく見てた…から？｣
『なんで疑問形？…あ、それよりけーちゃんどこ行っちゃったか知らない？』
慧｢あー…さっき別の女の人が抱っこして帰るの、見たよ。｣
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Ban (まなみ)(プロフ) - 伊野尾様Love.@七星さん» こんばんは！コメントありがとうございます！すみません、ずーっと不在にしており、1年越しの返信となってしまいました(泣)ごめんなさい(ToT)今更も今更ですが、リクエストあれば受付けます！！本当に遅ればせながら、コメントありがとうございました！とても嬉しいです (2021年1月4日 19時) (
レス) id: ddedce8117 (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾様Love.@七星 - とても面白いです…！数ページで、何百ページの小説読んだ気になります！リクエスト、良いですかね？今は受け付けてない、とのことだったら全然構いませんので…！またお返事？みたいなの見たらコメントさせて頂きますね！更新とても楽しみにしています！ (2020年1月13日 10時) (レス) id: e41447f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
Ban (まなみ)(プロフ) - サラミさん» 良かったですぅー(笑)ちょっと短めだったけど、ダラダラ書いてもなーと(^^; 遅ればせながら、お誕生日プレゼント、お納め下さいm(_ _)m (2018年10月11日 8時) (レス) id: 700bc80c2d (このIDを非表示/違反報告)
サラミ(プロフ) - うぎゃーーー！ありがとうございます┏○))ﾍﾟｺﾘ素敵な誕生日プレゼントになりました。これで今日はぐっすり眠れます！！！ (2018年10月11日 0時) (レス) id: 5783198ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ban
| 作成日時：2018年10月11日 0時
