転生五十二日目 ページ9
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A視点
話し終わってゾムの方をむけば、ゾムは辛そうな顔で呟いた。
zm「そんなん、Aのせいじゃないやん…。」
その言葉は周りの大人に言われた言葉よりもずっと、優しくて、すんなりと心に入って広がっていった。
貴「ありがとう。」
これ以上辛い顔を見たくなくてそう言って笑って見せれば、ゾムはもっと辛そうにして言った。
zm「ここにお前を責めるやつも死神なんていうやつもおらんのや。やから、無理して笑うなや。」
貴「無理してなんか…。」
zm「辛かったんなら辛かったって言えばええ。否定する奴は俺が斬ったるわ。悲しいんやったら泣けばええ。お前はまだ子供や、大人だって泣くときは泣くんや、子供が我慢はする必要はないで。」
ゾムはそう言って僕の頭を撫でた。そんなこと言われたのは初めてで、堰を切ったように涙が溢れてきた。ずっと、ずっと。ゾムは涙が止まるまでずっと頭を撫でていてくれた。
zm視点
涙を流すAはいつものような大人っぽさや訓練中の力強さなんて感じれなくて、力を加えれば砂のように手の中からすり抜けていくんじゃないかと思うぐらい脆く感じた。
それと同時にAがこれだけ思いつめていたことに気がつかなかった自分に腹がたった。
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rimu@他力本願寺建設完了! - は?最高かよ。完結おめでとうございます!すっごい好みの作品でした! (2022年7月24日 21時) (レス) @page28 id: 8604b433e3 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - ルーカスさん» コメントありがとうございます!頑張りますね! (2019年5月12日 10時) (レス) id: b4912f9726 (このIDを非表示/違反報告)
ルーカス - 頑張って下さいね!(≧∇≦*) (2019年5月12日 9時) (レス) id: 9beb8a0104 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - ルーカスさん» ありがとうございます!!最近更新があまりできてないので更新できるようにしていきます!! (2019年5月2日 21時) (レス) id: b4912f9726 (このIDを非表示/違反報告)
ルーカス - 続編おめでとうございます!!続きめちゃめちゃ楽しみにしてます! (2019年5月2日 20時) (レス) id: 9beb8a0104 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2019年5月2日 16時