二振り目；初めての鍛刀 ページ6
｢鍛刀部屋到着ー。
それで、何をどうすればいいの？｣
｢はい、まずは資材を用意致します。木炭、玉鋼、冷却材、砥石の四つですね。刀種によって必要な素材の数は変わっていき、例えば短刀は全ての資材が五十ずつでも作れますが、薙刀など、ものが大きくなっていくとそれだけ資材もたくさん必要になっていきます。この辺は審神者学校で習いましたか？｣
｢うん、習ったよ。それに同じ配合で鍛刀してもでる刀種はまばらなんだよね｣
｢はい。さらに言ってしまうと、全ての資材を最大値まで投入しても、打刀が出ることもありえます｣
こればっかりは運ですねー。
｢では次の段階へ行きましょう。鍛刀するときはこの部屋に常駐している式神が主にやってくれます｣
こんのすけの視線の先には、青い着物を着た人型の生き物がいた。
｢あ、よろしくお願いします｣
｢………｣
黙ったまま頭を下げる式神さん。シャイなのかな？
｢彼は喋れないんです。その代わり、動きで意思表示してくれますよ｣
喋れないって…なんか寂しいな…。彼は気にしてなさそうだけど。
｢では彼に資材を渡してください。あ、こちらは政府で用意したものです｣
｢ありがとう。…うーん、どれぐらい入れよう……？｣
｢お好きなようにしていいんですよ｣
｢ふむ、じゃあオール５０で｣
式神さんに資材を渡すと、せっせと作業に取りかかってくれる。
しばらくすると、炉の上にある時計に“３０分”と表示が出た。
ていうかここは数字なんかい。
｢３０分……と言う事は、短刀かい？｣
｢えっと……そうだね。厚藤四郎、平野藤四郎、謙信景光の三人だ｣
｢その通りでございます。今回は特別に手伝い札をこちらでご用意致しましたので、お使いください｣
｢ありがとうこんのすけ。…じゃあ式神さん、これでお願いします｣
あれ、なんかこれ賄賂渡すときの光景みたい……。
｢では、取りかかりますね！｣
｢え？｣
いつの間にかこんのすけが作業服に着替えて作業していた。
え、なに。手伝い札使ったらこんのすけが頑張るの？なんかごめん。
｢審神者様！出来上がりました！｣
｢はやっ｣
｢はい。それでは顕現してください！｣
｢展開も早いな……。
うぅ……………顕現せよ、付喪神｣
……あー、この強い光ホントどうにかなんないのかな？
そろそろいっか。
｢…………おお。やっぱり綺麗だね｣
現れたのは、
｢よっ……と。オレは、厚藤四郎。兄弟の中だと鎧通しに分類されるんだ｣
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まなみ(プロフ) - みゆさん» 了解致しやしたああああああああああああ！← (2018年11月4日 15時) (
レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 続き待ってますううううううううう！← (2018年11月4日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - ユユユさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてうれしいです！ (2018年11月1日 6時) (レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
ユユユ - すごく面白いです！更新頑張って下さい。応援してます！ (2018年11月1日 5時) (レス) id: f0e41eea19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：○●まなみ●○ | 作成日時：2018年9月20日 22時
