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酉の刻:誰でも得手不得手はあるものです ページ30

「…んーと、つまり、皆は抽象的なものとかはまだ難しいけど、しっかりとやり方を書いてくれてるレシピがあれば何も問題ないと?」

「そういう事になるね。やはり人の身に慣れたとしても、経験のない事を上手くはこなせないものさ」

わーお…私思いっきり清光に失礼なこと思ってたわ……。飯まずキャラってか不器用キャラだと思っててごめんね…。

でもそういえば清光めっちゃ綺麗にネイル塗ってたな。

ネイルって素人がやると凸凹したりはみ出たりムラができたりするけど、清光に塗ってもらったネイルはホントきれいだった。
ネイルも綺麗に塗る為のコツって調べたら出てくるもんね。

そうか、元々は器用なのか。

てことは厚がスイーツを自分で作れてたのも、レシピがあったからこそなのか。

そんなことを考えていると遅れて厚と宗三さんがやってきた。

「あれ、国俊はどうしたの?」

「鍛刀部屋に行ったぜ。そろそろ終わる頃だろうからって」

私の質問に厚が答える。

座布団を手渡すと、座って2振りもおやつを美味しそうに頬張った。

そう、昼餉を食べてすぐ鍛刀したのだ。6振り目の刀を顕現させるために。

これで出陣するための一部隊が揃えられる。

時間は3時間。

調べによるとこの鍛刀時間では明石国行が顕現するそうだ。

国俊の保護者。早く会いたいんだろうな……。

ただ、国俊の為にも早く来派の刀を顕現させてあげたいところなんだけど、物欲センサーってのは求めるとお目当てをよこす事はしないんだよなー。

現世にいたときやってたソシャゲの真理よ。

現実でも、欲を出せば叶わなくなる事は多々あるからね。

来たら嬉しいな〜くらいのスタンスで行かないと…。

「お、やっぱりここにいた!」

そこへ国俊がやってきた。同じように座っておやつを食べだす。
まだ人数が少ないから、ご飯の時とか何かあるときは皆で、と私が言ったからだ。

「国俊、おやつ食べ終わったら鍛刀部屋へ行こうか。もう終わってたんでしょう?」

「!…おう!バッチリ完了してたぜ!」

「明石国行…来てくれるといいね」

「え、…べ、別に、俺は国行が居なくてもヘーキだからいいんだけど…」

照れてるのか少し顔を赤くしながらケーキを頬張る。寂しくても素直になれないお年頃なのね。

…刀にお年頃も何もないかもだけど。



そしておやつの時間がおわり、私と国俊は鍛刀部屋へと向かった。

「…さぁ、6振りの刀は誰かな?」

❃❃❃

半年ぶり!?すみませんでした😭

6振り目:馴れ合ってもらわなくちゃ困るんですが→←申の刻:穏やかな昼下がりと甘美な菓子を



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まなみ(プロフ) - みゆさん» 了解致しやしたああああああああああああ!← (2018年11月4日 15時) (レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 続き待ってますううううううううう!← (2018年11月4日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - ユユユさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてうれしいです! (2018年11月1日 6時) (レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
ユユユ - すごく面白いです!更新頑張って下さい。応援してます! (2018年11月1日 5時) (レス) id: f0e41eea19 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:○●まなみ●○ | 作成日時:2018年9月20日 22時

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