一振り目；始まり始まり ページ3
｢…え、あ……よ、よろしくお願い致します｣
やばいなんかかしこまってしまう。
｢無事に顕現できましたね。それでは、私はこれで失礼いたします｣
あら、もう行っちゃうの？
｢あ、はい。ありがとうございました｣
私が頭を下げると、彼女は携帯型の転送装置を使って消えてしまった。
これにより私は彼と二人になってしまったのである。
いやまあ当然なんだけどさ。
｢………中に入らないのかい？｣
いつまでたっても動かない私に不審に思ったのか歌仙が声をかけてきた。
｢あ、ごめんなさい。入りましょうか｣
で、本丸の門をくぐるわけなんだけど、何故かさっきからずーっと歌仙が私のことをジッと見てるわけですよ。
いったい何なんだね？私の顔に何かついてるのかね？
｢…あの、なにか……？｣
｢……え？ああ、主は随分若いのだなと思ってね｣
｢そういうことでしたか。まだ１８にも満たない若輩者ですが、仕事はちゃんとこなしますよ｣
｢あ、すまない。そういう意味で言ったわけではないんだ。ただ単に若いなと思っただけで…。あと、敬語でなくていいのだけれど……｣
ふむふむ、深い意味があるわけではないのね。
でも敬語じゃなくていいっていうのは難しい話だなぁ。こっちは政府から刀剣男士は刀剣の付喪神だと聞いているし、神様に対してタメ口って……よくないでしょ。
｢付喪神様に対しての適切な態度かと思いますが……｣
｢うーん………｣
少し眉を八の字気味にさせて困ったような顔をする歌仙をみて、なんか可愛いと思ってしまった。
＊＊＊＊＊
｢………さて、まず何しようかな｣
今はとりあえず部屋に荷物を置いてきて大広間へ向かっているところ。
歌仙を放置しておくわけにもいかないから、荷解きは夜しようと思っているのだけれと、そうなるとわりと暇だったりする。
｢…あれ、そういえば歌仙のご飯………｣
現在朝の７時。私はここに来る前に食べてきたけど、彼はお腹空いてるかな？
｢歌仙兼定様、朝餉はお召になられますか？｣
襖を開けて声をかけると、またまた困り眉でこちらを見る彼は少し悩んだあと首を縦にふった。
｢かしこまりました。それでは四半刻ほどお待ちください｣
そう言って襖を閉めました。さて、厨はどこでしょーか？
｢本丸無駄に広いよー……｣
まあいずれ多所帯になるから仕方ないけどさ。
急がねば。四半刻って言ったのに間に合わなくなってしまう。
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まなみ(プロフ) - みゆさん» 了解致しやしたああああああああああああ！← (2018年11月4日 15時) (
レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 続き待ってますううううううううう！← (2018年11月4日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - ユユユさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてうれしいです！ (2018年11月1日 6時) (レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
ユユユ - すごく面白いです！更新頑張って下さい。応援してます！ (2018年11月1日 5時) (レス) id: f0e41eea19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：○●まなみ●○ | 作成日時：2018年9月20日 22時
