卯の刻：どゆこと？ ページ20
しばらくして、軽い足音を立てながら一振りの刀剣男士がやってきた。
まあ、この本丸には四振りしかいないから、誰が監視役なのかすぐわかるのだけど。
｢主さーん。……寝てるのか？｣
そっと襖を開けた国俊はヒソヒソ声で呼びかけてきた。
｢ううん。起きてるよ｣
トコトコ部屋に入って来た国俊の手には本が握られている。
｢それなに？｣
｢うん？これは野菜図鑑だぜ。畑に植える野菜何がいいかなーって考えてたんだ｣
｢………畑｣
｢おう。今植えるって考えたら夏ぐらいに収穫だから…ナスとかか？あとやっぱきゅうりか｣
｢…そう……だね…｣
………畑……、嫌な思い出しかないんだけど…。
ああ、懐かしき芋虫地獄よ……。
私の気が遠くなってる間も国俊の話は続いていく。でもごめんな私料理は大好きだけど畑仕事だけは無理なんだ。
｢あとさー、スイカも植えたいんだ！なあなあ主さんいいだろ？｣
｢…う、うん。そうね…いいと思うよ｣
｢……？…どうかしたのか？｣
｢…む……虫が…苦手なんだよね。…実は｣
｢へぇー。まあでも大丈夫だって！主さんが畑仕事することはないだろうし。というか、できないだろ？｣
からっとした笑顔でそう言われ、不思議に思った。どういう意味だろうか？
｢どうして？｣
｢ん？だって、審神者の仕事があるだろ？｣
｢あー……。でも、この一週間そんなんでもなかったけど…｣
この一週間の仕事量といえば、一日３０分程度で終わるほどで、全く大変じゃない。私の本丸を担当する人も書類は随時送られるからそんな心配しなくていいよーって言ってたし。
｢けど、隣の執務室に大量の書類あったぜ？あんなのすぐには終わらないだろ？｣
｢…えーウソでしょ。そんなまさか……｣
笑ってこの寝室から執務室に続く扉をあけてみる。
目の前には白い壁が立ちはだかっていた。
｢……は？ちょ、待ってなにこれ｣
慌てて廊下側から扉を開けると、部屋いっぱいの書類。ふざけんなである。
｢…こ…こんのすけ…！こんのすけ！！｣
｢はい！審神者様、いかがされましたか？｣
ぽふんと音を立てて現れたこんのすけに大人気なく詰め寄る私は今回に関しては悪くないはず。
｢ちょっとこれ何！？アホみたいに書類あるんだけど！！｣
｢へ？…あー、これは…この一週間分のツケですね｣
｢え、ツケってなに、なんでそんなことになったの｣
｢実は……｣
＊＊＊＊
更新遅くなってすみません！！忙が((はいすみません更新頑張ります。
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まなみ(プロフ) - みゆさん» 了解致しやしたああああああああああああ！← (2018年11月4日 15時) (
レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 続き待ってますううううううううう！← (2018年11月4日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - ユユユさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてうれしいです！ (2018年11月1日 6時) (レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
ユユユ - すごく面白いです！更新頑張って下さい。応援してます！ (2018年11月1日 5時) (レス) id: f0e41eea19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：○●まなみ●○ | 作成日時：2018年9月20日 22時
