四振り目：恐怖、鬼仙 ページ19
｢大体君って子は……！｣
はーい、皆さんおはよう、もしくはこんにちは、あるいはこんばんは。
皆大好き愛海だよカッコハートカッコとじ！
なんてね現実逃避したかっただけですすみません。
１時間経っても兼定のお説教が終わらないんだ。
実はね、その間私はずっと布団に入っているんですよ。
ぶっちゃけ眠い。
いやーこれどうしたらいいんだろうね。困ったもんだ。
ふとそんなことを考えていた時、襖が開いた。
顔を覗かせたのは厚だ。
｢歌仙の旦那ー。お小言もそろそろ終いにしようぜ。メシ作ってくれよ｣
｢…え？……ああ、そうだね。今やるよ｣
厚に向かってそう話す声は穏やかなのに……、
｢…いいかい主、今度勝手に歩き回ったりしたら……布団ごと縄で縛るからね。
それが嫌なら、布団に横になって大人しくしているんだ。わかったかい？｣
こちらに対しては相変わらず般若。
ノーとは言わせない疑問系って圧がすごいわ。
｢わかったよ、約束する｣
今度は絶対に破りませんとも、ええ破りませんとも。
｢それじゃあ僕は夕餉を作りに行って来るからね｣
｢はーい。……あ、清光。貴方もついていきなよ｣
今まで空気だったけど清光もずっと布団の横で正座して兼定のお説教を一緒に受けてくれてたんだ。
｢…え、あ、でも…｣
困ったような表情を浮かべる清光とは反対に、兼定は不思議そうな目で清光を見やる。
｢そもそも、なぜ君はここにいたんだい？悪いのは主なんだから、何も正座して一緒に僕の説教を受ける事なんてなかったのに｣
｢…えーっと、それは……｣
わかるよ清光。あんな兼定を見てそれじゃって言って立ち去れないよね。
｢…まあいい。厚、加州に本丸を案内してあげてくれるかい？｣
厚は爽やかな笑顔で快諾し、清光の腕を引っ張っていく。
｢おう！任せてくれ！加州の旦那、まずは精霊様に挨拶しに行こうぜ！｣
｢ああ、あの木の精霊ね｣
腕を引っ張られてちょっと困った様子だったけど、清光も問題なくみんなと仲良くできそうだね。
兼定もご飯を作りに行く為に立ち上がって部屋を出て襖を閉め…ん？
｢………｣
十センチほど隙間をあけ、こちらをジーッと見つめ…もとい睨んでいる。
｢……監視役をつけるから。逃げられると思わないでくれよ……？｣
その言葉に、つま先から頭のてっぺんまで震え、少し体温が奪われたような気がした。
｢……ハイ｣
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まなみ(プロフ) - みゆさん» 了解致しやしたああああああああああああ！← (2018年11月4日 15時) (
レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 続き待ってますううううううううう！← (2018年11月4日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - ユユユさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてうれしいです！ (2018年11月1日 6時) (レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
ユユユ - すごく面白いです！更新頑張って下さい。応援してます！ (2018年11月1日 5時) (レス) id: f0e41eea19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：○●まなみ●○ | 作成日時：2018年9月20日 22時
