奇跡と ページ8
山田side
山田「なぁ、崎ちゃん(トレーナー)。やっぱり、あの子気になるわ。」
崎「え？山田君“ほぉ、そうかい”しか言わなかったじゃん！」
山田「ええやろ別に。・・・・だからさ崎ちゃん。」
崎「嘘でしょ？・・・まさか。」
山田「そのまさかやねん(笑)。崎ちゃんあの子に試合後球場の入り口で待っとってって言ってくれへん？」
崎「えーーー、なんで自分が・・・。」
山田「崎ちゃん、試合前話しかけたんやろ？顔見知りやし大丈夫かなぁって。」
崎「・・・・・まぁ、いいでしょう。だったら、山田君それなりに返してもらうからね？」
山田「わかったわ、今度なんか奢ったる。」
崎「流石山田君、トリプルスリー！！」
山田「じゃあ、頼むわ。」
今回の試合は、スワローズの快勝で終わった。
選手たちも満足のいく試合が出来た。
このまま、あの子に上手く連絡先ききだせんやろか。
Aside
田口曰く、今日の試合は最悪だったらしい。
ということは、スワローズを応援していた私にとっては最高の試合。
田口は明日早くから予定があると言うので、波に飲まれて帰っていった。
野球の試合を見に来る人達の波は凄いもので、さすがに少し待ってから出ようということにした。
崎「すみません、さっきぶりですよね？」
A「あ、はい。先程はありがとうございました。」
崎「あれ、先程のご友人は？」
A「あ、予定があるらしいので先に帰りました。」
崎「そうでしたか。その、この後予定ありますか？」
A「いえ、特にはないですが……」
崎「よかったです。でしたら、球場の入口で少しお待ちいただけないでしょうか？1人の選手から伝言を預かっていて。」
A「はぁ、分かりました。」
え？どうしよう？
私なんかしたっけ？
こんなことを思いながら、入口でその人を待つ。
そこから始まるなんて……
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作者名：しん | 作成日時：2019年9月22日 17時
