キセキ物語112 ページ31
−−−赤司side−−−
.....集中治療室?
.....事故?
.
赤司「.....っ。」
虹村「.........あんときのAは、俺が何を言っても反応しなかった.....悪く例えれば、生きた屍みてぇだった....。」
赤司「!.......その事故って.....。」
虹村「......ああ....そうさ.....。結構デケェニュースになって、たまにテレビで特集されてたからお前も分かるはずだ。」
赤司「......."○○市の落雷大事故".....。」
虹村「....そうだ。」
俺が幼い頃に日本中で話題となった○○市の落雷大事故.....。
ビルの上に掲げてあったデカい看板が大道路に落下。....そして下にいる人と....丁度通りかかった石油を積んだトラックへと落下し、そこは火の海と化した。......そのせいで多くの犠牲者が出たという。
俺が住んでいる市であったため、俺の耳にも入ってきていた。その大事故の被害者になったというのか......白咲さんの母親は.....。
虹村「....2人は丁度その日、そこにいたんだ。」
赤司「.....。」
虹村「.....周りの人によれば....白い髪の女性が焼け悶えていた.....と。」
赤司「....白い.....髪.....。」
虹村「......Aの母さんだ....。」
赤司「.....っ。」
虹村「そんで.....焼け悶えながらAの母さんはその場にAを残して、熱くて.....熱くて.....どーしようもない体にまとわりついた炎を消そうと暴れた。
そんとき.......
.
.....周りが大混乱の中、通りかかった車に跳ねられたんだ。....Aの母さんはそのまま.....。
それを.....Aは見ていることしか出来なかったんだ.....。
.....だからAは.....嵐になると自我を保てなくなる....。」
.
.
.
俺は.......息を呑んだ。
....白咲さんの母親の....あまりにも酷い死に方に....。
それを間近に見ていた白咲さんの心情は.....俺にも分からないほど残酷だったろう...。
虹村「....悪いな....こんな話しちまって。」
赤司「....いえ....。」
虹村「......。」
.
ポンッ...
.
赤司「!」
.
.
....虹村さんは....黙って俺の頭を撫でた.....。
.
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.
虹村「......ありがとな。....聞いてくれて。」
.
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赤司「....はい。」
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白猫☆(プロフ) - 絵本当に上手ですね憧れます! (2015年11月26日 19時) (レス) id: b8706ce514 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - yuyuさん» ありがとうございます(*^^*)! (2015年11月3日 17時) (レス) id: d490ebbd79 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - ミカサのイラストかわぁいぃ (2015年11月3日 17時) (レス) id: a20353620a (このIDを非表示/違反報告)
nyonyo - ミカサ〜〜〜〜!!! (2015年9月27日 9時) (レス) id: 0bc38e0855 (このIDを非表示/違反報告)
ファンタグレープ - すみません間違えてました。夢主が黄瀬にされているでした。なんどもすみません間違えて (2015年9月21日 16時) (レス) id: c9cca5530a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だお | 作成日時:2015年9月12日 9時