アメリカ物語82 ページ36
{赤司side}
白咲さんらしい・・・
俺が視ることのできない先の未来まで見透かしているような物言いに、自然と笑みをこぼしてしまった。出会った当初から思っていた。この人は・・・"陽だまりのような存在"なのだと。
・・・
白咲さんの言葉には力がある。
・・・
見極めよう。
これからは・・・俺自身の力で。
きっと、白咲さんは・・・
貴方「最後に、俺はお前に・・・」
.
.
.
赤司「"帝君であり続けてくれ"・・・そう言いたいんですね?」
貴方「!」
赤司「俺が『キセキの世代』よりも上である存在に君臨することで"彼らに自分が1番である"とは思わせないこと。そうすることで、彼らは来年・・・いや、俺も含めて『キセキの世代』同士の衝突が始まる。」
貴方「・・・」
赤司「今は・・・同じチームという枷があることで状況は何も変わらないと思います。ですが、彼らはきっと互いを拒絶し合って別々の道を歩むはずです。」
貴方「まあ・・・きっとそうなるだろうな。互いが同等の
赤司「正直・・・俺も彼らと同じなんです。」
貴方「・・・」
赤司「今回、奴に体を乗っ取られてしまいましたが、奴は紫原との1on1に勝った。結果的に俺の無敗は守られたんです。俺自身が作ってしまった意識・・・・・・奴は・・・"奴であり俺でもある"。誰よりも秀で、誰よりも上にいなければならない存在だからこそ、俺もまた・・・彼らと戦いたいと思っています。」
貴方「・・・知ってか?たまーに見え隠れはしていたが、お前のその"勝ちへの貪欲さの目"は『キセキの世代』に劣らないくらい爛々としてるぜ?」
赤司「クスッ・・・そうでしたか。」
貴方「ああ。でも・・・先程までと打って変わって吹っ切れたような顔だな。それでいいんだ、自分の欲は表に出せ。勝つためなら頭をフル回転させろ。そんで・・・"味方を駒としてではなく仲間として扱え"。」
赤司「!」
貴方「それが"最高のPG"さ。」
そう言った白咲さんは、拳を俺の胸に突きつけた。
これが最後になるかもしれない・・・
先輩からの・・・No.1PGからの・・・アドバイス。
赤司「まだまだ・・・先輩には叶いそうにありませんね。」
貴方「ったりめーだろ、お前は後輩なんだから。」
赤司「・・・クスッ。」
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だお(プロフ) - 明待霧夜さん» 7年・・・!!数字にすると思ってたより長くて驚きました(泣)!長期間更新停止していたのにも関わらずに読んだくださってとても嬉しいです!またちょくちょく更新頑張りますね・・・! (2022年11月9日 22時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
明待霧夜(プロフ) - だおさんお帰りなさい! キセキ物語の終盤から連載を追い始め、かれこれ7年以上白咲ちゃんの物語を追っていることに気づきました…! これからも応援させてください…! (2022年11月8日 6時) (レス) @page23 id: 31d5edc1c2 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - あやかさん» コメントありがとうございます・・・!!戻ってきて初めてのコメントだったので感極まりました( ; ; )読んでくださってありがとうございます! (2022年10月26日 17時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - うぁぁぁ!!かっこよすぎますっ!!好き!!*°♡ (2022年10月26日 14時) (レス) @page21 id: 1bbfe76602 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だお | 作成日時:2022年9月28日 23時