アメリカ物語68 ページ22
{貴方side}
貴方「っ・・・!」キュッ!!
ニック(くっ・・・!!今のディフェンスもかわすのか!?やっぱこいつはナッシュじゃなきゃ無理だ!!なんなんだ・・・あいつの死角が一切ないかのような動きは・・・!!それにその踏み込みの位置・・・まさか・・・!!)
「ダリアのダンク!!!」
「いっけー!!!」
金髪野郎のマークが外れた隙に、オリヴァーにパスしたボールをリターンさせて相手陣地内へと攻め込んだ。この試合自体どうなるか検討も付かなかったこともあり、序盤から体力を消耗するダンクなど使う訳にはいかなかった。
それに加えて、始まる前から試合の流れを決めるキーマンは俺自身であると悟っていた。今までフリーでバスケをしていたオリヴァーとリアムにとって、急に緊迫感のあるゲームに引きずり込まれたことでプレイに支障が生じるのは当たり前のこと。
同期だった龍も初めて全国大会である全中に出たときだってプレイに支障が生じた。あの時の経験を踏まえて、俺なりにオリヴァーとリアムの緊張を解したのだ。自分で言っては格好悪いが、きっと・・・この場にいる全員の中で試合の本番慣れというものが1番できていると思う。
なんたって、冷静にこの状況と向き合えているのだから。
ゲーム終了まで残り3分。パスに徹し、オリヴァーを主軸に攻めていたが、もう出し惜しみは必要ない。ここからは、体力が尽きるまで点取り合戦さ。
ドリブルのスピードをそのままバネに使い、ゴールへと踏み込んだ。酷使してしまった腕が震えそうになりながらもダンクへ向かうのは、ここが最後の流れをもぎ取る場面だからだ。
劣勢という訳でもないが、今ここで出し惜しみしていたダンクを決めることによって、勝ちに持っていきやすい流れを掴むことができる。金髪野郎の眼は誤算だったが、ここまではしっかりと"思い通りのゲームメイク"はできた。
あとはこのダンクを決めるだけ。
そう思っていたのだが・・・。
かはっ・・・
貴方「現実はそう甘くねぇか・・・!」
シルバー「オラアアアアッッ!!!!」
バシィィィィンッッッ!!!!!
貴方「ぐっ・・・!」
スロースターターとは思っていたが・・・
こいつ・・・試合中にジャンプ力があがってやがる。
こういう奴が一番厄介なんだ・・・
試合中に成長を遂げる奴が。
95人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
だお(プロフ) - 明待霧夜さん» 7年・・・!!数字にすると思ってたより長くて驚きました(泣)!長期間更新停止していたのにも関わらずに読んだくださってとても嬉しいです!またちょくちょく更新頑張りますね・・・! (2022年11月9日 22時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
明待霧夜(プロフ) - だおさんお帰りなさい! キセキ物語の終盤から連載を追い始め、かれこれ7年以上白咲ちゃんの物語を追っていることに気づきました…! これからも応援させてください…! (2022年11月8日 6時) (レス) @page23 id: 31d5edc1c2 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - あやかさん» コメントありがとうございます・・・!!戻ってきて初めてのコメントだったので感極まりました( ; ; )読んでくださってありがとうございます! (2022年10月26日 17時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - うぁぁぁ!!かっこよすぎますっ!!好き!!*°♡ (2022年10月26日 14時) (レス) @page21 id: 1bbfe76602 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:だお | 作成日時:2022年9月28日 23時