虹村と幼なじみのアメリカ物語【新たな眼に映るのは】Part2

アメリカ物語58 ページ12

{貴方side}









貴方「カバーは任せろ。･･･さあ！！暴れてくれよ2人とも！」








べシッ！！！











ﾘｱﾑ「いって！！」


ｵﾘｳﾞｧｰ「つ〜ッ！今のは気合い入るぜ･･･！」










緊張で体を固くするな･･･。



その意を込めて、全力で2人の背中に喝を入れた。



お前らだって十分やれるプレーヤーなんだ。活躍してるチームが相手だろうが知ったことじゃない。コートに立ってしまえば、そんなもの関係ないのだから。



1人のプレーヤーとして全力で戦い抜け･･･！











.











ﾅｯｼｭ「メンバーは決まったようだな。」


貴方「ああ･･･待たせたな。」


ｼﾙﾊﾞｰ「ガキが･･･。さっさと終わらせてやるよ！」







審判「ジャ、ジャンパーの人は前へ･･･！」









ｵﾘｳﾞｧｰ「･･･」ｷｭｯ･･･


ｼﾙﾊﾞｰ「フンッ･･･！」











背の高いオリヴァーが相手の銀髪野郎と向かい合った。



いよいよ始まるであろう試合に周りは静まり返る。



俺も･･･体勢を低くして試合開始に備えた。



そして･･･



俺の隣りにはあの金髪野郎が･･･。











ﾅｯｼｭ「負けたら、俺たちに跪くんだな。」


貴方「･･･」










.











.











･･････中2の冬。



俺が風邪で寝込んだ時にバスケの中継試合をテレビでやっていて、こいつらの戦いっぷりを1度見ていたことを思い出した。パワフルかつ常人離れしたプレイをしていたのが印象深い。



『鏡の国のアリス』に登場する怪物"Jabberwock(ジャバウォック)"。



目はらんらんと燃え、風を切って襲来し、鋭い鉤爪で獲物を捕らえ、強力なあごで食らいつく。 まさに･･･その怪物を体現したかのようなこいつらのバスケプレイは危うい一面を兼ね揃えつつ誰も寄せつけない。



それでも･･･こいつらだってまだ"発展途上"なのだ。



テレビで見た当時、年齢は公表されていた。



デケェ図体をしているが俺と同い年。つーことは･･･



女で成長が早かった俺よりも、



まだしっかりと体はできていない。



見極めろ･･･こいつらの弱点を･･･！










審判「ティップオフ！！！！」











そして･･･賭けバスケが開始された。

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