虹村と幼なじみのアメリカ物語【新たな眼に映るのは】Part2

アメリカ物語47〈新たなスタート〉 ページ1

{貴方side}









数週間後＿＿＿＿＿＿＿









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ズダァァァァァンッッ！！！！









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「うおおーー！！今日も止まらねえ！！」


「あの身長(タッパ)でよくダンクできるぜ！！」


「20人抜き！！新記録達成だ！！！」









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貴方「ふぅ･･････」


「やっぱすげーよ！！！"ダリア"！！！」


貴方「っ･･････その呼び方よせよ;;。何なんだ一体･･･」


「なんだって言われてもお前が身の内明かさねえからよ。だから周りが付けたんだぜ？つーかあだ名なんて別に珍しいもんでもないだろ？」


貴方「ん"っ･･････まあそうだけど･･･」










アメリカなら何も珍しくはないあだ名の付け方。いわゆる愛称だ。親しみやすく付けられるモノが俺にも出来上がっていた。自分の可能性に気付いてからは、気持ちを入れ替えて再びストバスに足を踏み入れたのだった。



いつ現れるか分からない神出鬼没の見知らぬプレイヤー。噂は一気に広まり、日々挑戦しに来る人たちで賑わっていた。



"ダリア"･･･



誰かが付けた俺の愛称。



誰もが魅了されずにはいられない容姿で、この辺じゃ珍しい黒髪をなびかせてプレイする姿が華麗で『黒ダリア』、すなわち『黒蝶』なんて小っ恥ずかしい言い方をされるようになった。










貴方「しかも花の名前なんて･･･」←


「ダリアー！！次は俺と勝負してくれー！」


貴方「お、おう！！」











･･････ダリアの花言葉を知ってるか？



『華麗』『優雅』、そんでもって真っ直ぐに高く伸びる格調高い姿から『気品』『威厳』なんて花言葉がある。



確かに、ストバスにいる我流を極めた彼らから見ると、基礎から出来上がっている俺のバスケスタイルは洗練されたものにみえるのだろうか。つーか･･･



ダリアの花言葉には別の意味があるって、



分かっているのだろうか。



『移り気』『不安定』『裏切り』･･･



怖い意味だって存在する。



まあ･･･



また、女だということを隠しながら神出鬼没のプレイヤーで、そんでもってアレックスさんに教わりながら新しいスタイルを模索している時点で意味は合っているか。



すでに俺は･･･



新たなスタートラインに立っていた。

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