虹村と幼なじみの夢物語【最強の向こうへ】Part2

夢物語71 ページ29

−−−貴方side−−−









外人〔おいシルバー、なんかおチビちゃんがえらく睨んでるぜ。〕


ｼﾙﾊﾞｰ〔あーw？〕


ｺﾞｰﾙﾄﾞ〔ﾌﾝｯ･･･〕


貴〔･･･〕









.









紫原「･･･」


黒子「･･･」


紫原「ハアー･････････わーかったよ、じゃあとは任すわ〜。そんかわし〜マジであいつらボコボコにしといてよねー？」


黒子「はい･･･！」









力強く返事をした11番は着ていたシャツを脱ぎ捨てた。俺よりも華奢な体が露になる。これでパスしてるんだもんな･･･特殊っつーか、こいつだけにしかないプレイスタイルか。



9番がベンチに下がり、11番が入って試合は再開された。ナッシュが司令塔でボールを持っているが、ある異変に気付いた。相手のフォーメーションが変わっている。









外人〔お･･･？〕


ｺﾞｰﾙﾄﾞ(マンツーマンじゃなく3-2ゾーンか。センターがいなくなったからな、まあそうくるだろーよ。)


赤司「･･･！」


ｺﾞｰﾙﾄﾞ〔だが･･･無駄な足掻きなんだよ！！〕ﾀﾞﾑｯ!!


赤司(止められない･･･やはりダメだ、"今のまま"では･･･！)


貴〔･･･〕ﾊﾞｼﾝｯ


黒子「！？」


伊月「まずい！ディフェンスゾーンをひきつけてから守備の薄い黒子がいるサイドへ･･･！」








ナッシュの瞬間的なパスに影の薄い11番も反応できず、いい感じに俺の手元にボールがきた。点差も点差だ･･･こっから放れば容易くシュートが入る。11番がブロックにきたのをバックステップで避け、シュートモーションに入った時だった･･･









外人〔なっ･･･！？〕


貴〔！〕


青峰「覚悟しな、あいつらがここまで繋いでくれたからな･･･ラスト2分半！こっから遠慮なく全開でいくぜ！！」


外人(あの距離から一瞬で！？やべえ･･･あのままブラックが撃ったら取られるのは目に見えてる！)


貴〔ﾁｯ･･･ゾーンかよ･･･〕ｼｭｯ


「うわあ！！シルバーにパス！！」









出されたただのパスだクソ･･･



そうだったな、こいつはゾーンを温存していたんだ。つってもたかが1人ゾーンに入ったところで俺たちには到底敵わない。パスが通ったシルバーは豪快にゴールへとジャンプした。









ｼﾙﾊﾞｰ〔終わりだサル共！！ハッハアーー！！！〕


貴〔･･･！？〕









･･･は？なんであいつがあそこに･･･！

夢物語72→←夢物語70

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す