虹村と幼なじみの夢物語【最強の向こうへ】Part2

夢物語61〈魔王VS帝王〉 ページ19

−−−火神side−−−









こいつ･･･さっきまでとは何かが違う。



ボールをもったナッシュがゆっくりとこちらへやってくる。落ち着いているようで･･･それでも何故か、こちらに焦りを与えてくる雰囲気。









ｺﾞｰﾙﾄﾞ〔･･･正直驚いたぜ、まさかここまで詰められるとはな。認めざるを得ない誤算はいくつかあるが、１番はお前だ。〕


赤司「！」


ｺﾞｰﾙﾄﾞ〔その眼を持ってる奴は初めて見たぜ。〕


赤司「っ･･･！？」ｿﾞﾜｯ･･･


ｺﾞｰﾙﾄﾞ〔"俺と同じ眼"を。〕


緑間「なっ･･･！？」


青峰(こいつ･･･今なんて･･･)


紫原(･･･)









何を言って･･･同じ眼？



まさか･･･天帝の眼(エンペラーアイ)と･･･！



俺だけじゃない、キセキの世代である青峰たちでも驚きを隠しきれていない。それどころか･･･赤司まであんな表情しているんだ。



信じられないっていうツラを･･･！









ｺﾞｰﾙﾄﾞ〔ああ、だが勘違いするな。同じと言ったが系統がの話だ･･･全く同じという訳じゃない。〕ﾀﾞﾝｯ!!


黒子「！？」


ｺﾞｰﾙﾄﾞ〔俺の"魔王の眼(ベリアルアイ)はお前の眼(それ)と格が違うぞ。〕


赤司「っ！！」









そう言い放ったナッシュは微動打にせず、あの赤司の守備範囲内に自ら無造作に入り込んだのだ。天帝の眼(エンペラーアイ)を持った赤司の間合いにだぞ！？



んなことしたら赤司が勝つに決まっている！









黄瀬「赤司っち！！」


赤司(･･･格が違うだと？)


ｺﾞｰﾙﾄﾞ〔ｸｽｯ･･･〕


赤司「っ･･･舐めるな！！！」


「うお！赤司も攻め込む！！」


赤司(バックチェンジから右･･･！)









ダムダムッッ！！！









赤司「っ！？」


実渕「なっ･･･！」


葉山「あ、赤司！！」









今の動きからして赤司は完璧にナッシュの動きを読んでいた。それなのに、そこから左へドライブだと？赤司が完全に裏をかかれた！？てことは間違いねえ･･･



やはりナッシュは赤司同様未来が視えてる！！









紫原(それでもこの状況なら･･･止める！ヘルプに飛び出すシルバーのマークを外さずシュートに備える。撃った直後にブロックにいけば未来が視えても関係ない！)


貴〔･･･〕ﾊﾞｼﾝｯ


緑間「えっ･･･」


紫原「なっ･･･」










シュートする直前、ボールがブラックへ･･･

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