恋物語441 ページ16
−−−虹村side−−−
「青峰ファウル4つ目だーー!!!!!」
「マジかよ!!?まだ前半だぜ!!!?」
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貴「…」ガタッ…
雪村「!………A?」
虹村「!」
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青峰がファウル4つ目を取った瞬間、会場中からどよめきが湧き起こった。ベンチにいる俺たちも驚きを隠せない。
そんな最悪の事態の中…
隣に座っていたAが立ち上がった。
どうしたんだ……なんて思っていると、今まで黙っていたAがいきなりTシャツを脱いで、ユニホームを露わにした。
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貴「出させてください、監督。」
虹村「!?」
黒子「!」
佐藤「なっ…」
監督「…」
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監督の前に立ちはだかったAの口からは予想外の言葉が出た。試合に出せなんて……こいつ、また唐突なことを!
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虹村「A、急に何言ってんだよ。決勝は2年だけでやるって話だっただろ。お前はベンチに座ってろ!」
貴「お前はこの状況を見て何も感じないのか?」
虹村「ピンチなのは分かってる…けどよ!」
貴「………………俺たちは"先輩"だ。」
虹村「!」
佐藤「!」
久保田「!」
関口「!」
監督「…」
貴「あいつらは強い……俺たちよりも才能を秘めている天才たちだ。だが、天才だろうとあいつらはまだ発展途上…未完成な雛達さ。」
雪村「……っ…」
貴「ただ見てる訳にはいかねーだろ。あいつらはこれからの帝光を背負っていく大事な選手。そんな彼らが今…失いかけているモノがある。それを……俺たちがもう一度手本を見せるんだ。」
虹村「……失いかけているモノって何だよ。」
貴「…」
虹村「お前がいつも感じてるモノって何だよ。ずっと思ってた…お前はあいつらを見て、どんな気持ちだったのかを。」
貴「…もういいだろ、これが俺たちにとっては最後の試合なんだから。」
虹村「………失いかけているモノ。それは…俺たちが教えてあげられるモノなのか?」
貴「ああ。俺たちは…あいつらの先輩だろ?」
虹村「………ハア。」ギシッ…
.
ホント…
こいつの言葉には"力"がある。
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ちぃ(プロフ) - きたー!!白咲クン達3年のラン&ガン!!キセキの世代が活躍してて当然だけどモヤモヤしながら読んでいて、やっと出て来て涙と共にカッコよすぎて鳥肌立ちました!! 読む度に惚れてしまう…白咲クン大好きッス( ´艸`)実際に居たらなーww← (2017年5月3日 18時) (レス) id: ec58b6055b (このIDを非表示/違反報告)
REDARM2(プロフ) - 最終章ですか...。出来たらその後のお話も見たいなぁ、って我儘ですかね?(苦笑) 更新お疲れ様です!!!いつも楽しく見させて貰ってます! (2016年10月7日 23時) (レス) id: 44a8fac9f8 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - ありがとうございます!1人1人に返信ができず申し訳ありません。コメントからいつも元気もらってます。ラスト彼らの行く末を見届けてくれたらと思います!これからもよろしくです(*^^*)!! (2016年10月7日 22時) (レス) id: d490ebbd79 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫ニサナ - 最終章…一年って早いですね。 白咲ちゃんと虹村先輩の物語好きです これからどうなっていくのか楽しみです。頑張ってください。 (2016年10月7日 18時) (レス) id: bb6d832eb8 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - 最終章・・・早い、もっと見たい。この物語すっごい好きだから。最後まで頑張ってください! (2016年10月7日 17時) (レス) id: dfd94ab019 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だお | 作成日時:2016年9月3日 20時