感情が薄い私が生きるための術。Part3。【中原中也】

触れたくないもの。 ページ10

Aside




でも、私は変わり者でも良かった。









人が殺せればどうでもよかった。









マフィアで生きていければ、ただそれだけで良かった。









だから、今までも、これからも、愛など見なかった。









いや、怖かったんだ。









愛に触れてしまったら、もう、戻れない。









きっと私は、愛を求めてしまうだろう。









そうなってしまえば、私は人を殺せない約立たずと化してしまう。









マフィアにいらない存在(邪魔者)。









それだけは嫌だったんだ。









だから、見ないふりをし、感情を殺し、触れてこなかった。

その後。→←愛。

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