20話 マネージャー ページ25
案の定宮くん以外の部員は皆集まっていて、私たちが体育館に入ると一斉にその視線がこちらに向けられた。
「侑。時間。」
端的に発せられた北さんの言葉から、私たちが開始時刻に遅れてしまったことが分かる。
すみませんと謝ろうとしたけれど、北さんは私たちの持つスポドリのカゴから状況を察してくれたようで、
「明日からはもうちょい考えて動き」
と一言だけ告げてから、私の方に視線を移して手招きをした。
「知っとる奴もおると思うけど、今日から大空さんがマネージャーしてくれることになったから」
「2年の大空Aです。不慣れな部分があら迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします!」
とんとん拍子に決まってしまったマネージャーだったけれど、そんな私をバレー部の人達は温かく迎えてくれた。
その優しさにはちゃんと応えたい。
軽く自己紹介を済ませてから、またマネージャー業務に戻った。
分からないことことがある度に誰かが傍に来て教えてくれる。
それをひとつひとつノートに書き込んでいく。
そうしていると時間はあっという間で、
「それじゃあ、今日の部活はここまでやな。」
私のマネージャー業務一日目が終了した。
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淀(プロフ) - めーぷるさん» コメントありがとうございます!とても励みになります。現在私生活の方が忙しく更新できておりませんが、待っていただけますと嬉しです! (2020年2月9日 13時) (レス) id: a73053601c (このIDを非表示/違反報告)
めーぷる - え、めちゃめちゃ面白い・・・。更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年1月27日 16時) (レス) id: f01d8b6a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:淀 | 作成日時:2020年1月17日 2時