同期 ページ17
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西「よっしゃ！今日は飲むで！」
「ううう、飲む……」
"ほら、そんな辛気臭い顔せんで何飲むか決めんと"
そう言いながら、大ちゃんはメニューを渡してくれた。
今日の撮影で、私が落ち込んだのを見て、
大ちゃんが明日の予定とか気にせず飲むで！と連れ出してくれた。
やっぱり持つべきものは同期……
西「とりあえず乾杯。で？どしたん。」
「うっわ、率直やなあ。」
西「今更Aに対して、気遣って遠回しに聞いたりしてもなんも話してくれへんって知っとるしな。」
恭平よりも多分お前のこと知ってんで、ってニヤニヤしながら言ってくる。
言い返せないのが、ほんまにちょっとだけ悔しい。
「もう嫌やなあって。」
西「なにが？」
「やっぱりグループの名前にさ、男子って入ってる分、歌割りとかも私以外がメインになってくるやん。私少ないやん？」
西「まあ…そうやな。」
「それはええんよ？その分コンサートとかでは、みんなにファンサする時間増えるし。
…でもやっぱ、もう少し個人のお仕事だけじゃなくて、ちゃんと私もメンバーなんだぞ！ってアピールしたくなってもうて。」
ハイボールを喉に流し込んで、ヘラりと力なく笑った。
少し考え込むような顔をした大ちゃん。
やっぱ、こんな話聞くの嫌やったかなってちょっと不安になる。
そりゃ嫌よな。そもそも女なのにデビューできたこと自体、すごいことなのにってなるよな。
西「えい。」
「いてっ？！え、なに、枝豆？！」
西「そんないらんこと考えんでええねんっていう1発。」
さっきまで考え込んでると思ってたのに、
殻から枝豆を勢いよくポンって出して、私の顔に放ってきた。
お行儀の悪い子……
「いらんことやないもん。」
西「んーん、いらんこと。俺ら男個人じゃできんお仕事も、Aができるからグループの名前広まってるんやで？」
「…そうなんかな」
西「そうなんかな、やなくて、そうなの。」
じっと私の目を見つめて言ってくれるから、大ちゃんの言葉はすんなり入ってくるし納得出来る。
昔からそう。
大ちゃんの言葉は、魔法みたいに私を救ってくれる。
西「んー、でも確かにA個人の名前の方が広まってそうではあるしなあ。」
「やっぱそうよね…」
西「あーあーあー、悪い意味やないよ？なら、もう少しなにわ男子の佐藤A、プレゼンしてみよか。」
なにかを思いついたかのような、企んでるかのように笑った。
な、なにを考えてるんだ……
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ゆ - 続編おねがいします。 (2023年1月4日 15時) (
レス) @page20 id: cf41c30705 (このIDを非表示/違反報告)
梅原裕(プロフ) - うわぁー！好きすぎる！更新ありがとうございます😢頑張ってください!! (2022年11月13日 10時) (レス) @page16 id: 0d3bb14795 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ。 | 作成日時：2022年9月26日 19時
