緑の片割れは赤とニコイチ。【ヒロアカ】 (ページ10)

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個性《10》　幼少期ページ10

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燈矢くんは来てくれたけど焦凍くんが全然来てくれないので気になって燈矢くんに聞いてみた。

燈矢「焦凍はね。ヒーローを目指す訓練をしてるんだよ」

『そうなんだ。なら会えなくても仕方ないね』

少し...いやだいぶ残念だが夢に向かって頑張っているならしょうがない。

すると燈矢くんは意を決したような顔をして私に話しかけてきた。

燈矢「ねぇ、A？」

『なに？燈矢くん』

燈矢「実は俺、個性の炎の色が赤から青になったんだ」

『え、火って青い方が温度が高いんでしょ！？すごいね！かっこいい！見せて』

燈矢「いいよ。ほら」

すると燈矢くんの手からは綺麗な青い炎が出てきた。
幻想的でとてもかっこよかった。

夜に見たらもっと綺麗なんだろうな。

『とっても綺麗！私青い炎好き！』

素直に感想を伝えると燈矢くんの顔はニコニコになっていた。

燈矢「そこで...なんだけど。Aに俺の個性をコピーして欲しい」

『え？なんで？』

個性のことは前から燈矢くんに伝えてはいたけれど急なお願いはびびった。

燈矢「俺もいつこの公園に来れなくなるかわからないんだ」

『そうなの？』

燈矢「うん。だからいつでも俺が思い出せるように」

思っていたよりも衝撃的な内容すぎて頭が若干追いつかない。

けれど、燈矢くんを忘れたくはないので答えは決まってる。

『もちろん！燈矢くんのお願いなら尚更！』

燈矢「ありがとう。A」

『どういたしまして！じゃあ、はい！手！』

私は燈矢くんと手を繋いで心の中でコピーと唱える。

すると私の手は黄色く光った。

『これでオッケーなはず！』

焦凍くんのように手から炎が出るイメージで出してみると綺麗な青い炎が出てきた。

『すごい！ほんとに綺麗だね！燈矢くん！』

燈矢「なんか俺まで褒めてもらえてるみたいで嬉しいよ」

『燈矢くんを褒めてるんだよ！だってこの個性は燈矢くんのものだもん』

燈矢くんは一瞬驚いた顔をしたけどすぐいつもの笑顔に戻った。

燈矢「ありがとう。やっぱり...Aは俺のヒーローだ！」

『ほんと！？ありがとう！』

燈矢「あと、もう1つ」

燈矢くんはそういうと私の首にネックレスをかけてきた。

燈矢「あ、やっぱり今は首が細い分長いかな」

『え、これは？』

燈矢「ん？ムーンストーンって言ってね。今の俺の気持ちを伝えたの」

『なるほど？』

話の脈絡が無さ過ぎて疑問系で返してしまった事をどうか許してほしい。