緑の片割れは赤とニコイチ。【ヒロアカ】 (ページ8)

今日:12 hit、昨日:6 hit、合計:209,514 hit

個性《8》　幼少期ページ8

.

私の個性発覚から数日__。

私は1人で公園に来ていた。
ブランコで遊んでいると目の前で紅白頭の男の子が結構な勢いでこけた。

...顔から。

『え、ちょ、大丈夫！？』

私が手を差し出すと男の子は涙目になりながらも手を取ってくれた。

あ、手で触れちゃった。コピーになっちゃうのかな。
そんなことを考えていると私の手が黄色く光った。

そういえばコピーをすると黄色く光るってお医者さんが言ってたな。
あとは、1度同じ人からした時は青く光るって言ってた。

あ、男の子の傷。

男の子の傷の事をすっかり忘れていた私は慌てて近くにある水道を指差して男の子を誘導する。

『あ、あそこの水道で傷洗お？バイキンが入ったら大変！』

「あ、うん。ありがとう」

私は男の子の手を引いて水道まで歩き、男の子についている泥等を落とした。

『はい！これでオッケーだよ！』

「うん。ありがとう」

『ねぇ！君の名前！教えてよ』

「...焦凍。轟焦凍」

『私緑谷A！』

落ち着いて焦凍くんの顔を見ると気づいたことがある。

この子近くで見たら...すごい可愛い。

『焦凍くん！今日この後まだ遊べる！？』

轟「え、うん。まだ遊べるけど」

『じゃあ、今日一緒に遊ぼうよ！』

轟「...うん！遊ぶ！」

今日知り合ったばっかなのに焦凍くんが笑ってくれた時はとっても嬉しかった。

結局私達は夕方まで思いっきり遊んだ。

まぁ、途中からは疲れて話してたんだけどね。

話している時に焦凍くんは今日公園に一人で来てた理由を教えてくれた。

お父さんが最近怖いらしい。
だからこっそりここに来たんだって。

話の途中にヒーローを目指してることも教えてくれた。

轟「あ、もう帰らないと」

『そっか...』

たとえ今日初めて会った人でも焦凍くんとは仲良しになれたから、とても悲しい。

『あのさ！私もねヒーロー目指してるの！だからいつかまた、会おうね！それにまたこの公園にも来るし！』

轟「...うん！」

『約束だよ！』

轟「うん！約束」

私達は指切りをしてそれぞれの帰路に着いた。

この時の私は何故か確信もないのに焦凍くんとはまた会えるような気がした。

＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿

焦凍くんと出会った後に分かったことなのだが、個性をコピーする時はコピーしたいと念じたら出来る。

ただ触れただけではなんともない。

しかし一瞬でも触ればいいので戦闘中とかでも便利。