緑の片割れは赤とニコイチ。【ヒロアカ】 (ページ7)

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個性《7》　幼少期ページ7

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病院にて__。

「緑谷Aさんの個性は創造とコピーだね」

「え！？２つもあるんですか？」

「えぇ。しかも２つとも強個性って言うのは珍しいですなぁ」

お母さんとお医者さんが難しい話をしているのだけはわかった。けど、2つも個性があるってほんとなのかな？

『ん？Aすごいの？』

「そう！すごいのよ！」

その後は医者から個性の発動条件やキャパオーバーなどの説明を諸々受けた。

「しかしですなぁ。出久くんの方の個性がなぁ」

医者からそう言われたことで何かを察した母の表情はとても暗いものだった。

「...A。受付で待ってられる？」

『うん！A偉い子だから！』

「うん。じゃあお願いね！」

『はーい！』

私はそれに気づかないふりをして病室から出て受付に向かう。

去り際に出久の顔が悲しそうだったことにも気づかないふりをして。

受付にある子供用スペースで遊んで待っていたら、数分後に出久とお母さんが悲しそうな顔で診察室から出てきた。

私にはまだ分からないけど出久に何かあったことは確かだろう...。

『お母さんおかえり！』

母「あぁ、うん」

やっぱなんか暗いな。

結局その日は何故か2人とも暗くて話しかけにくかった。

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翌日

保育園にて__。

『かっちゃん！A個性わかったよ！』

爆豪「マジで！？なんだった！」

『コピーと創造？ってやつらしい！』

爆豪「スッゲェ！やっぱ複数個性だったのか！」

保育園に行った朝かっちゃんに約束通り1番に伝えたら自分のことのように喜んでくれた。

爆豪「で？デクは？」

緑谷「ぼ、僕は無個性だよ...」

出久の返答を聞いてとても驚いた。

まさか無個性だとは思わなかったから。
無個性なんて全体の2割ほどしかいないのだから。

爆豪「ダッセェ！」

かっちゃんは鼻で笑って出久を馬鹿にしてきた。
流石に弟を馬鹿にされるのは嫌なので止めに入る。

『ちょっとかっちゃん！言い過ぎだよ！』

爆豪「いいんだよ！こんぐらい」

かっちゃんは出久が無個性と分かった瞬間に興味をなくして、私を引きずるような形で他のみんなのところに行った。

この時は私も出久のこと心配していたんだ。
この時は...。