緑の片割れは赤とニコイチ。【ヒロアカ】 (ページ21)

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個性《21》　中学生ページ21

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時は流れ入試当日の2月26日。

私的には準備には全力を尽くせたと思う。
あの時よりかは筋力も体力もだいぶついたと思うし。

まぁ、体力ついたって言っても人並みだけど。

爆豪「おいコラ置いてくぞ！早くしやがれやゴラァ！」

『はいはい！今行くから！あんた今日機嫌悪すぎ！』

朝から勝己の不機嫌に付き合わされる私の気持ちを考えて！？

ズンズン突き進んでいく勝己に必至についていくので精一杯だよこれ。

そのまま勝己は無言で雄英までの道を歩いた。

雄英前になるとやっと冷静になったのかいつも通り私の歩幅に合わせてくれた。

こんなとこは紳士なんだよな！クソが！
絶対将来モテるよコイツ！

ん？前にいるのって...

爆豪「どけデク」

緑谷「かっちゃん！A！」

ですよねー。

爆豪「俺の前に立つな殺すぞ」

うん。ほんとデクに対して理不尽。

そのまま私と勝己はデクをスルーして進む。

なんとなく気になって後ろを見たらデクはこけかけていた。

『え、どんくさっ！』

爆豪「あ゛？」

『いや、あんたじゃなくてデクの方な』

結局デクは女の子に助けられていた。

女の子優しい！
優しすぎるよ！天使かよ！
かわいいな。あの子。

私は前を向いて勝己と共にヒーロー科の説明会場へ向かう。

席に座ると私と勝己の間は1席空いていた。
それは...出久の席だから。

なぜあいつを真ん中へ置くんだ。

説明が始まるまで考え事をする。
私が今までデクにやってきたことはいじめに近い...というかいじめだ。

もちろんそんなことをしてはいけないのはわかっている。

それでもしてしまうのはきっと出久には私の無いものがたくさんあるから。

きっと出久を私と同じ土俵に立たせたらすぐ抜かれちゃう。

でも、でもまだ大丈夫。
まだ今の時点での全力は私の方が上だ。

ガタッと横で音がしたので見てみると出久がきたらしい。

この関係もいつかはやめないといけない。

私の考えが固まったらあくまでも姉として。

姉としてカツ丼奢ってやって話し合わないといけない。

...いいカツ丼の店調べなきゃじゃん
ふざけんな。
クソ野郎。

それに！今のままの私は燈矢くんが好いてくれないからね！

初恋拗らせてるけどどうしようこれ！

私は自分の首についているネックレスを触りながら考える。

早く16歳にならないかな。

7月の15だから夏休み...始まるギリ前だな。

考えていると時間が経つのは早いようで。