緑の片割れは赤とニコイチ。【ヒロアカ】 (ページ16)

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個性《16》　中学生ページ16

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中学3年生__。

私達は中3に進級しおよそ2ヶ月ほどが過ぎた。
そして今日は高校進学の進路希望を決める日だ。

今はその説明があっているのだが。
勝己が変なことを言ってクラスのみんなに喧嘩を売られていた。

爆豪「モブがモブらしくウッセェ！」

担任「あー、確か爆豪は雄英高だったな」

瞬間クラスは驚きの声で溢れ返った。

「雄英って国立の！？」

「今年偏差値79だぞ」

「倍率も毎度ヤベェんだろ」

爆豪「そのザワザワがモブたる所似だ」

すると、勝己が椅子から飛び上がり机に立った。

もうあいつの机触りたくない。

爆豪「模試じゃA判定。俺はうち唯一の雄英圏内」

いや、私も雄英圏内なんだけどな。
言ってなかったっけ？
いや、最近言ったわ。絶対。

爆豪「必ずや高額納税者ランキングに名を刻むのだ！」

担任「そういや、緑谷姉弟も雄英志望だったな。」

ん？姉弟？てことはデクも...？
担任がつぶやいた数秒後クラスは笑いで包まれた。

「は？緑谷？無理っしょ！」

「勉強できるだけじゃヒーロー科は入れないんだぞ！」

「姉のAならわかるけどよ！」

クラスのみんなに茶化されていたデクを見ると勝己がデクの机を爆破させていた。

爆豪「こらデク！没個性どころか無個性のてめェが、なんで俺と同じ土俵に立てるんだ！？」

そろそろ机の寿命が絶えそうだったので私は勝己のそばに寄った。

『ちょっと勝己。机壊れる』

爆豪「オメェもだA！雄英志望なんて聞いてねぇぞ！」

『私は最近言いました。てか、あんたの理論で言うと私は没個性じゃないんだから別に良いんでしょ』

私がそう言うと勝己は何も言い返せなくなったから舌打ちをしていた。
それよりも私が言いたいのは...。

『出久。なんで無個性のあんたが雄英に進もうとしてんのさ。』

デクが無個性なのにヒーローを目指してること。

『いい加減現実を見なさい。いつまでも幼い気でいるんじゃないわよ。』

普通の人間は体力、筋力も限られてるんだから、たとえヒーローになってもすぐ尽きるわよ。

『じゃ、言いたいことはそれだけ。』

私は席に戻ろうとしたが、次のデクの一言が私の地雷をかすった。

緑谷「で、でも、小さい頃からの目標なんだ。それに、その、やってみないとわかんないし。」

『は？やってみないとわかんない？』

爆豪「記念受験か！？アァ！？」

ほんとに神経逆撫でするわ。
もういいよ。

『勝己。もう何言っても結果は同じだよ。席戻ろ。』