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同期のアイツ【his view】5 ページ5

そんな、俺の仕草にAが視線を落として顔を伏せたので代わりに俺が言葉を繋いだ。




「俺とオビトみたい?」


「……ご、ごめん。」


「ふーん……謝るんだ?ま、謝るぐらいならさ……」


「っ!?」



徐に伏せたAの顔を指先で持ち上げて、驚く顔に口付けた。



その表情が動揺から怒りに変わっていくのを見ても、離さずに肩に手を置いて行為を深くしようとすれば流石に胸を押された。



「何……すんの。」


「何って……キスした。」


「は?あんた私がキライなんでしょ!?」


「うん。」


「じゃあ……しないでしょ普通!!キスは!!」




それは……違うんだA。


どうしようもないぐらい心を掻き乱す腹立たしいお前をめちゃくちゃにしたい衝動が抑えられない


なんて言ったら絶対逃げるだろうなと思いながら黙り込んでいると、Aが想定外の言葉を投げてきた。




「風邪が移るじゃない!」


「……え、そこ?」




正直に驚いて思わず口に出た声に、Aは当たり前だと俺の両頬を摘まんで左右に引っ張った。



「当たり前でしょ!この、変態上忍!!全く……カカシは昔っから何考えてるんだかさっぱり分かんない!」


「怒ってないの?」


「何が?」


「キス……したこと。」


「は?!怒ってるじゃない!今!」




話、聞いてた?と呆れるAの手を取って両頬から引き剥がした俺はそのまま疑問を投げる。



「風邪が移るから?じゃあ、風邪引いてなければしていいの?」


「何、カカシ欲求不満なの?」


「いや、間に合ってる。」



訝し気な顔をするAにそう即答したのは、その筈だと自分自身に言い聞かせたかったから



「でしょうね。欲求不満解消なら付き合ってやってもいいけど、わざわざキライな相手で解消しなくても良いと思う。」



え、何それ……


ちょっと待て



呆れ笑いしてるAは一体


今、何て言ったの?



俺が黙っているうちにご馳走様でしたと丁寧に手を合わせて、器を持って立ち上がったAの後ろ姿をぼんやりと眺める。

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テン(プロフ) - かなさん» かなさんコメントありがとうございます(*^^*)そう言って頂けてとても嬉しいです!亀更新で申し訳ないですが、これからも楽しんで貰えれば幸いです♪ (2022年4月29日 2時) (レス) id: c0a1965786 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - とても面白いです!応援しています(^^*) (2022年4月16日 5時) (レス) id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
テン(プロフ) - sayyさん» sayyさんコメントありがとうございます。亀更新で申し訳ありません^^;とても励みになりました!続きは気長にお待ち頂ければありがたいです(*^^*) (2021年9月27日 21時) (レス) id: 7837fbad55 (このIDを非表示/違反報告)
sayy - カカシが可愛い!応援してます!頑張ってください! (2021年9月23日 21時) (レス) @page37 id: 694cb4f9d7 (このIDを非表示/違反報告)
テン(プロフ) - キーさんさん» キーさんコメントありがとうございます。確かに最近ナルト作品少ないですよね(^^;ナルト君達も出していけるように頑張りますね♪応援ありがとうございます(*^^*)とっても嬉しいです。 (2021年2月14日 12時) (レス) id: 3d6ac160d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テン | 作成日時:2021年2月6日 22時

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