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腰に回されてるタケさんの腕。
離してくださいよって言ってるのに、
冗談やと捉えられてて、離してくれない。
そりゃ良くしてくれてるバンドの方やし、
真顔で離してくださいなんて言えへんし…。
これがお兄ちゃんやったら、
きっしょいなぁー離せ!この変態ヒゲ男っ!
って言えるんやけど…
…まぁお兄ちゃんはこんなことせーへんか。
それにお兄ちゃんなら不快に思わへんし。
てか…タケさん…どこまでついてくるんやろ…。
家の前…まだ我慢できる。
家の中……無理や。
何なら何号室かも知られたない。
はぁ…色々考えてたら、酔いも覚めてきたわ。
玲於くんに会いたいなぁ…
……ん?
「玲於くん?」
マンションの前に
寒そうにしている玲於くんが立ってた。
会いたいって気持ちで錯覚?
幻覚見えるほど、私は病んでるんかな?
でも名前を呼んだら、
バッとこっちを見た玲於くん。
間違いやない!絶対に!!
玲於「…。」
「えっ?いつから居ったん?寒かったやろ?」
玲於「いや…。」
嬉しくて、玲於くんのそばに行った。
でも目を合わせてくれない…。
いつから待ってたんやろ…
寒そうに…申し訳ない…。
「連絡くれたらよかったのに。」
玲於「えっ…。」
「鼻真っ赤。」
目を合わせてくれないなら、
合わせてもらいましょう!笑
そっと玲於くんの頬に手を添えた。
えっ!って驚いて一瞬目が合ったのに…
すぐに逸らされた。
冷たい頬。
かなり待っててくれたんだと
分かるほど冷たかった。
「ふふっ。」
玲於「…。」
玲於くん困ってたから、パッと頬から手を離した。
「で、どしたん?会いに来てくれたん?」
玲於「…うん。」
「ふふっ。嬉しい。」
玲於「…。」
「あっ!タケさん。もう大丈夫なので、
お気を付けてお帰りください。
送ってくださってありがとうございました。」
すっかり忘れてた。タケさんの存在。
苦笑いしながら帰っていった。
「ふふっ。ありがと。」
玲於「…ん。」
玲於くんのおかげや。
タケさんに何号室かバレへんで済んだ。
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ゆゆう(プロフ) - 本当に素敵なお話でキュンキュンしっぱなしでした!!完結まで楽しみます! (2018年11月18日 10時) (レス) id: df6fa3f459 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - 小夜さん» 素敵だなんてありがとうございます!!泣 本当に首が長くなりすぎるくらい待たせてしまってすみません!移行したのでぜひそちらも読んでください! (2018年7月22日 23時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - みぃさん» うぅ。号泣 ありがとうございます!!すんごい待たせてしまってすみません。完結までお付き合いください!! (2018年7月22日 23時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - いつも素敵なお話をありがとうございます!とっても首を長くして待っていましたよ!移行後も楽しみにしています^ - ^ (2018年7月22日 23時) (レス) id: ab07136a9f (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 待っていました!完結まで楽しませてもらいますね! (2018年7月22日 22時) (レス) id: 90cd691417 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Meg | 作成日時:2017年11月23日 17時