塩の壁は高い？！ −４−

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「じゃあ行ってきます。」


玲於「ん。行ってらっしゃい。」




玄関でぎゅっと抱きしめてくれて


キスをして一緒に家を出た。




マネージャーさんの車に乗って


発進するまで見送ってくれた玲於くん。



「はぁ…。」



少しの間だけど玲於くんと会えない…。




ため息ついたらマネージャーさんから


永遠の別れじゃないんだから。って笑われた。



永遠やないって分かってるけど、


しばらく会えへんのはつらい。



でも仕事は頑張らないとね！！




ハワイに着いて、撮影、撮影、撮影…。


日本と違う環境で新鮮で楽しい。



休憩になると玲於くんから来てる


メッセージに返信をして、


たまに電話もして、余計会いたくなって…あかん。



仕事に集中やな。




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「はい。もしもし。」


龍友〔もしー？どう？そっちは。〕


「ん？楽しんでるよ。」


龍友〔ええなぁー。〕


「そっちは？」


龍友〔聞かんくても知っとるくせに。笑〕


「…今は？何しとんの？」


龍友〔ん？これからメンバー飯。〕


「ふーん。」




兄から電話が来て話してた。



後ろの方で、Aちゃん？って聞こえる声は、


多分亜嵐さんかな。



ほんまにメンバーで居るんや。


わざわざそんな時に電話してこーへんでええのに。



まぁ連絡し合ってるの、


ずっと電話出来へんかったから今なんやけど。




「……。」


龍友〔ちょっ、聞いてる？〕


「ふぇ？えっ？あーなんやったっけ？」


龍友〔はぁ。だから帰ってくる日
家行くから空けとけよ。〕


「あーうん。わかった。」



兄と話してると、後ろの方から聞こえた声に…



固まってしまった…。



後ろの方で、女性の声で


“玲於くん可愛いー”って聞こえた。


絶対にメンバーさんたちの声やない…。




「なぁ今メンバーさんの他に誰かおるん？」


龍友〔ん？あー…スタッフさんたちもおるで。〕


「…そっか。」



スタッフさんが玲於くんに可愛いなんて言うたん？



龍友〔玲於と代わろか？〕


「ん？ええわ。もう戻る。」


龍友〔ん。ほな頑張りや。〕


「うん。じゃ。」



スタッフさんが、あんなこと言うんかな…。




玲於くん、カッコいいし素敵な人やからモテるし…


浮気の一つや二つありえるんかな…。


つらぁー。

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