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「皆さんが買ってきたの、飲んでいいのに…。」
裕太「ふふっ。なぁ。
でもAちゃんに買ってきたもんやから。笑」
「気を使わせてすみません。」
裕太「ごめんね。面会に来ちゃって。」
「いえ。嬉しいです。」
裕太「無理せんでええから。」
「無理してないですよ。」
裕太「…早く良くなるとええな。」
「はい。早く仕事がしたいです。」
裕太「ふふっ。頑張りすぎやで?少しは休みや?」
「ふふっ。はい。」
中務さんの優しい言葉が胸に響く。嬉しい。
裕太「…。」
「…。」
中務さんと目が合ったまま少しの間沈黙があった。
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裕太「ふふっ。」
「ふふっ。」
裕太「元気になるの待ってるから。」
「はい。」
どっちからか分からない。
同じタイミングで笑ったと思う。
中務さんが頭を撫でてくれながら、
元気になるの待ってるからと言ってくれた。
私の頭の上にある中務さんの手が温かくて…。
裕太「ん?」
「…。」
頭の上にあった手をそっと握って下ろした。
裕太「ごめん。嫌やったか?」
「いえ…。」
裕太「ふふっ。手冷たっ。」
下ろした手を離したくなくて…ずっと握ってた。
そしたらぎゅっと握り返してくれた。
胸がキュンとした。中務さんの優しさ。
「中務さんの手って、
どこか懐かしく感じるんですよ。
好きだなぁ…この手。」
裕太「……ん。」
「あっ…すみません。」
何考えてるんだろ。
中務さん困ってるじゃん。
パッと手を離そうとした。
「えっ?」
裕太「ふふっ。俺もこの手好きやで。」
「えっ…はい。」
離そうとしたのに、またぎゅっと握られた手。
好きと言われて、一瞬ドキッとした。
いや違う。
この手が好きって言ってくれただけ。
私の手を握って、
えへへって笑ってくれる中務さん。
この笑顔を見ると元気になれる。
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ゆうぴ - もうゆうぴ好きすぎる。私もゆうぴとくっつきたい!笑 このお話作ってくださって、ありがとうございました! (2018年12月28日 23時) (レス) id: c9d06c9877 (このIDを非表示/違反報告)
尼崎の雑草になりたい(プロフ) - ゆうぴの優しさが滲み出てずっとニヤニヤ笑最高の作品ですね!!! (2018年10月18日 0時) (レス) id: 78d74eec29 (このIDを非表示/違反報告)
a - きゅんきゅんしました!続編が見たいです (2018年10月6日 11時) (レス) id: e3a6416106 (このIDを非表示/違反報告)
horichoman(プロフ) - この作品とてもだいすきです!ぜひ続編お願いします!! (2018年8月29日 12時) (レス) id: 024eaff229 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - Megさんの作品もっと読みたいと思ってたらこの作品を見つけイッキ読みしてしまいました笑笑ほんとに良かったです! (2018年4月8日 13時) (レス) id: 4a7781575b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Meg | 作成日時:2017年11月13日 18時