コーヒーは飲み物です。〔１〕

08 隼side ページ8

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隼side



しぶしぶだけど、着替えに行ってくれた。



隼「はぁ…」


亜嵐「あの人で良かったね。」


玲於「それ、俺も思った。」


隼「いや…まじ心痛い。」


裕太「寛大な人やな。」




確かにあの人の友達に、


コーヒーをかけてしまってたらやばかった。



あの人、全然怒らないし、笑顔だし。



でもいい人そうに見えてネットとかで、


このこと拡散するような人だったらやばいなぁ…。




着替えが終わってトイレから出てきた。


ぶかぶかの彼氏の服借りました感ハンパない。


でもその彼氏の服借りました感が似合ってて…


可愛いと思ってしまった。




「これワンピースと丈が
変わらないから、助かりました。」


隼「あの、ワンピース、
俺がクリーニング出します。」


「あーいいですよ。大丈夫です。」


隼「いや、お願いします。」


「…はい。」



しぶしぶワンピースを渡してくれた。



「じゃ、これでいいですか？」


隼「はい。本当にすみませんでした。」


「いえ、それよりご予定の時間大丈夫ですか？」


隼「はい。あなたのご予定を
潰して本当にすみませんでした。」


「ふふっ。潰してくれて
ありがとうございました。笑
じゃ、少し時間が出来たので、
寄るとこ寄って帰ります。」



へへっ。って笑って事務所から出て行った彼女。



マジであの人…すげー。




隼「はぁ…。」


亜嵐「お疲れ。」


隼「本当に皆さんすみませんでした。
遅刻はするしこんなことになるし…すみません。」


亜嵐「まぁ大丈夫。
さっ、気持ち切り替えてミーティングやろ。」





凹んでる俺の背中をポンっと叩いて、


まぁ何とかなるって。って言ってくれた玲於。


みんなで会議室へ向かった。

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