コーヒーは飲み物です。〔１〕

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久しぶりにバッタさんがお店に来てくれた。



久しぶりだから、おしゃべりが止まらない。




「聞いてくださいよ！」


哲也「うん。いいよ。」


「この前、銀髪くんに、バッタさん介して
連絡とるのは気が引けるって言われたから、
連絡先教えたんです。」


哲也「えっ？Aが？笑」


「はい。でも、教えたのに
連絡くれないんですよ！教え損！」


哲也「ふふっ。そうなんだ。笑」


「希少なコーヒーをあげたから、
感想聞きたかったのに…。」




何あげたの？って聞かれて、


渡したコーヒー名を言ったら、


それは簡単にあげたらダメだな。って笑われた。



ちゃんとバッタさんの分もありますよって


渡したら喜んでくれたけど。




「ちゃんと美味しく出来たかな…私の愛しの…」


哲也「ん？笑」


「コーヒー豆子さん。
美味しくしてもらえたかな。」


哲也「やっぱそっちか。笑」


「はい？」


哲也「ううん。何でもない。笑」



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「あっ、銀髪くんから連絡来た！」


哲也「ふふっ。よかったね。」


「でも美味しく作れたみたいなので、
別に大丈夫そうです。つまんないの。」


哲也「そうかなぁー？笑」


「自分で淹れるのは美味しいですからね。」


哲也「ふふっ。そうだね。」




バッタさんは相変わらずの癒しスマイルだな。



この甘いフェイスで世の女の人を…


「あっ！もっと美味しくなる
淹れ方教えてくださいだって！」


哲也「ふふっ。楽しそうだね。」


「はい。銀髪くんって憎めない顔してますよね。」


哲也「うん。笑」


「へへっ。今度ラテアートも
教えてあげる予定なんです。」


哲也「そっか。よかったね。
嬉しよ。Aが楽しそうで。」


「私は常にコーヒーと仲良く楽しんでますよ。」


哲也「うん。」





普段、連絡先なんて人に聞かれても教えないのに、


どういった心境の変化？って聞かれたけど、


バッタさんに迷惑かけるのは


嫌だからって言ったら、


迷惑だと思ってなさそうなのに。


って笑われた。確かに。バレてる。笑

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